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2020年3月20日(金)

初動遅れ繕い改ざん

外務省コロナ文書 穀田議員追及

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(写真)質問する穀田恵二議員=18日、衆院外務委

 日本共産党の穀田恵二議員は18日の衆院外務委員会で、中国への新型コロナウイルス対応をめぐり外務省が自民党の一部議員に配布した1月24日付の文書を改ざんして穀田氏に示した問題(7日付既報)を追及。同省が初動対応の遅れを取り繕うため、意図的に文書を改ざん・隠ぺいしていたことが鮮明になりました。

 外務省は6日の穀田氏の追及を受けて、1月24日付の領事局政策課が作成した文書を提出。同文書では、感染症危険情報として新型コロナの感染が拡大した中国・武漢市のみを「レベル2」(不要不急の渡航自粛勧告)とすることで「良し」としていたことが示されています。

 穀田氏は、前日の1月23日に中国当局が武漢市を封鎖した状況を踏まえれば「23日時点で湖北省全体をレベル3(渡航中止勧告)とすべきだった」と指摘。この文書を最初から明らかにしなかったのは「外務省が初動対応の遅れと判断の甘さを露呈しないよう改ざん文書を故意に提出してごまかしたからだ」と追及しました。水嶋光一領事局長は「事務的なミスにより迷惑をかけた」と謝罪したものの、文書を改ざん・隠ぺいしたことには言及しませんでした。

 また水嶋氏は、穀田氏が、新型コロナの感染拡大に伴い日本人が海外で差別的被害を受けている実態についてただしたのに対し、「手元に資料がない」と繰り返し、まともに答えませんでした。

 穀田氏は「領事局長の姿勢は不届き千万だ」と批判。「在留邦人の命と安全確保に関わる重要情報も報告できず、文書まで改ざん・隠ぺいするなど許されない」と猛省を求めました。


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