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2020年3月8日(日)

クルーズ対応ただす

新型コロナ問題 高橋氏が質問

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=6日、衆院国交委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は6日の衆院国土交通委員会で、新型コロナウイルス感染症をめぐり、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を14日間も船内にとどめた政府の対応や検疫体制をただしました。

 高橋氏はクルーズ船ゆえの感染リスクがあるなかで下船させず、心のケアにあたった災害派遣精神医療チームは乗客から「死にたい」「船から飛び降りたい」など深刻な訴えもあったと報告していることを紹介。国際保健規則第32条は「旅行者の尊厳、人権、基本的自由を尊重して扱う」と定めていることにふれ、政府の対応は「国際保健規則違反ではないか」と指摘しました。

 赤羽一嘉国交相は「対応がどうであったかという総括は必ずなされなければいけない」と答えました。

 高橋氏は、政府は訪日外国人観光客(インバウンド)を今年度までに4千万人にする目標を掲げ推進してきたが「そもそも検疫がこれだけのインバウンドに追いつく体制だったのか」と問題提起。検疫官は増えているものの検疫すべき港湾や空港が増えたため多くの検疫官は複数の港湾などを兼務しているとし、この5年で倍増したインバウンドに見合ったものではないと指摘。今回のような事案があれば対応しきれないとただしました。

 厚生労働省の浅沼一成審議官は、同号の検疫は日本中の検疫所から応援を受けて対処していると述べ、人員不足を認めました。

 高橋氏は「インバウンドありきではなく、内需の充実こそ重要」と主張。ダイヤモンド・プリンセスから下船した乗客乗員を病院などに輸送したバス運転手らの健康調査・支援も求めました。


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