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2020年2月16日(日)

2月から前進のためにありとあらゆる手だてを

読者拡大の現状は危機的

2月15日 機関紙活動局長 田中悠

常任幹部会「訴え」にたって「二つの構え」の活動をゆるがずつらぬく

写真

(写真)田中悠・機関紙活動局長

 常任幹部会「訴え」(5日付本紙)の「二つの構え」((1)党大会決定の徹底・具体化によって、あらゆる党活動の土台をつくる(2)2月から党員拡大を根幹にすえた党勢拡大を安定的な前進の軌道に乗せる)にもとづく活動が開始されています。改定綱領と党大会決定が、党に新たな活力を吹き込み、前進が始まっています。

 国会論戦でのわが党の先駆的論陣、共闘の発展に果たしている党の役割、安倍首相による「共産党は暴力革命の党」との反共攻撃に対する野党一致しての反撃など、劇的な情勢が展開しています。

 こうしたもと、「二つの構え」を堅持して党活動を発展させること、とくに改定綱領と党大会決定の全党員への届けと読了、討議、具体化――大志とロマンをもった「総合計画」「政策と計画」をつくりあげることを、党活動の最優先課題として推進することを、絶対にゆるがせにせずに貫くことが大切です。

読者拡大の現状――ずるずる推移するなら文字通り「発行できなくなる危機」に

 同時に、「二つの構え」の2番目の課題にかかわって、機関紙活動に責任を負う担当者として率直に訴えたいことがあります。それは「しんぶん赤旗」読者拡大の現状です。「第28回党大会成功をめざす党勢拡大大運動」では、9月~12月に、全党の努力で貴重な前進を築きました。しかし、1月に後退し、2月の現状は、このまま推移するならば「大運動」での前進をすべて失う大幅後退の危険があります。それは党大会後、読者拡大の独自追求の手だてが弱まっているためです。

 党大会の第二決議では、読者の現状について、「しんぶん赤旗」の発行そのものができなくなる危機に直面しており、「この危機をなんとしても打開しなければならない」ことを全党の決意として確認しました。

 いま「しんぶん赤旗」の果たしている役割は、疑惑追及でも、内政・外交の進路を明らかにする上でも、共闘の推進でも、文字通り、日本の政治にとってかけがえのないものです。しかし、読者拡大の現状は危機的であり、ずるずると推移するならば、文字通りの「発行できなくなる危機」にたちいたることを、率直にお伝えしなければなりません。

 党大会決定の確認にたって、「しんぶん赤旗」を守り、発展させるために、この2月からすべての都道府県、地区委員会が読者拡大で前進に転じるために、いまありとあらゆる緊急の手だてをとることを心から訴えます。

大会決定が明らかにした党勢拡大の独自追求の法則的方向を具体化・実践しよう

 党勢拡大の前進のためには独自の追求が絶対に欠かせないことは、党大会で深く討議され、確認したことです。

 第二決議では、「しんぶん赤旗」を守り、発展させるために、「新しい読者を増やすこと」「条件のあるすべての党員が、配達・集金活動に参加すること」という、二つの方向での新たな努力を訴えています。

 第二決議案についての討論の結語では、東京・北多摩東部地区の経験を踏まえ、独自追求について、「目標にこだわってやりぬくこと」「何よりも支部の力を引き出してすすめること」を訴えています。

 これらの党大会決定は、党勢拡大の独自追求の法則的方向を全党の英知を結集して明らかにしたものです。この内容をただちに具体化し、実践に全力をあげましょう。党機関役員、地方議員、大会代議員、県・地区党会議代議員、力持ちの同志に大いに力を発揮してもらうなど、試されずみのあらゆる手だてを躊躇(ちゅうちょ)なくとりきりましょう。

毎月、毎月、どんな状況下でも前進することを積み重ねてこそ、「3割増」の道は開ける

 大会では「党創立100周年までに3割増」を決めましたが、それは「毎月、毎月、どんな状況の下でも、減らさずに、前進する」ことを積み重ねて、初めて実現できるものです。常幹「訴え」が述べたように、今年秋以降いつ行われてもおかしくない総選挙の躍進・勝利のためにも、毎月の前進が不可欠です。

 2月はその最初の試金石の月です。いま、都道府県党会議や地区党会議などで、新しい指導体制をつくるなど、さまざまな独自の重要な課題があります。それに大きな力が必要であることは事実です。

 しかし、あれこれの困難を理由に、「今月は減ってもしかたない」という姿勢におちいったら、「党創立100周年までに3割増」という党大会で決めた方針は、たちまち絵に描いた餅になってしまいます。いついかなる場合でも、党勢拡大は絶対に前進させるという立場を堅持してこそ、3割増への道は開けることを訴えたいのです。

 歴史的党大会の成功は、間違いなく全党に沸き立つような科学的展望と勇気と活力をあたえています。全国の党会議も政治的に高揚する状況がどこでも報告されています。しかし、党勢拡大の独自の手だてが弱い。これでは後退が続くことは必至です。前進させるためにどういう手だてを打つのか、この点での真剣な議論と具体化がどうしても必要です。この状況を何としてもただちに打開しようではありませんか。

 いま率直に到達点を伝え、拡大を呼びかけるならば、必ず支部と党員はこたえてくれると私は確信しています。この2月、あらゆる手だてをとりきって、「しんぶん赤旗」を、すべての都道府県、地区委員会で必ず前進させ、引き続き3月ではさらに大きな前進をかちとり、この党にとっても日本にとっても、他にかえがたいメディア「赤旗」を着実な前進の軌道にのせるために、どうか全党のみなさんが立ち上がっていただくことを、かさねて心から訴えるものです。

 私も、この分野に責任を負うものとして、全党のみなさんとともにあらゆる力をつくす決意です。


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