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2019年12月13日(金)

除染土保管 点検せよ

岩渕氏「流出を繰り返し」

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(写真)質問する岩渕友議員=11月27日、参院復興特委

 日本共産党の岩渕友議員は11月27日の参院東日本大震災復興特別委員会で、福島原発事故後の除染で生じた汚染土壌を詰めた袋が台風19号で流出した問題で政府の対応をただしました。

 同台風で福島県内の飯舘村内の国管理の仮置き場や田村市、二本松市、川内村が管理する仮置き場から合計90袋が流出しました。

 岩渕氏は、岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の7県の現場保管と仮置き場計2万8774カ所で除染土壌を、計9315カ所で廃棄物を保管していることを示し「4年前にも飯舘村で448袋が流出したが、同様の問題を繰り返している」と指摘。全国の現場保管箇所と仮置き場の総点検を求めました。環境省の森山誠二環境再生・資源循環局次長は、総点検の上で「管理の徹底、再発防止に取り組む」と答弁しました。

 岩渕氏は、福島県議会が日本共産党の反対を押し切り、避難指示区域外から国家公務員宿舎に避難中の未契約者の立ち退きなどを求め提訴する議案を可決した問題に言及。「健康を損なっている人、公営住宅に10回以上申し込んでも落選した人もいる。5世帯中4世帯は行くところがない」「国が期限を区切るよう迫ったのが実態だ。避難者を訴えることは国がやめさせるべきだ」と迫りました。

 田中和徳復興相は、「直接の当事者ではない」と無責任な答弁に終始しました。


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