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2019年12月1日(日)

きょうの潮流

 オゾン層の穴のせいで私は日光を浴びるのが怖い、息をすることさえも。死に絶えていく無数の動物や植物。こんな現実を目の当たりにしながら、あなたたちは時間も解決策もあるかのように振る舞っている―▼1992年にブラジルで開かれた地球サミット。カナダから来た当時12歳のセバン・スズキさんが世界に向けて発信したスピーチは今も「伝説」として語りつがれています▼地球で生きるものは一つの大家族。みんながその一員であり、一つの目標に向かって心を一つに行動しなければならない。彼女の訴えは日本にも届きました。京都で環境問題にとりくんでいる清間笑奈(きよま・えみな)さんも衝撃を受けた一人です▼人びとがゆきかう夕暮れの古都の街。思い思いのプラカードを手にした若者たちの声が響きました。“自然エネルギー100%!ええやんええやん。ゴミを減らそう。節電しよう。気候を変えず、自分が変わろう”と▼2日から始まる国連の気候変動会議を前に実施された気候マーチ。運動を呼びかけた京大生の清間さんは若者の参加が増えたと喜びます。SNSやイベントでつながった大学生や高校生が集まり、それぞれの思いを伝えました▼一刻の猶予も許されないなか、米国の協定離脱など足並みがそろわない現実。最低レベルの削減目標で石炭火力を推進する日本は国連から安倍首相の演説を断られる情けなさ。地球にたいする責任、子どもたちの未来のためにどう行動するか。清間さんをはじめ、世界の若者が見つめています。


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