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2019年11月20日(水)

衆院選に向けた共闘を議論

市民連合・5野党会派が意見交換会

小池氏「三つの方向で政権構想議論を」

 市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)と、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」、社民党の5野党・会派の書記局長・幹事長は19日、国会内で意見交換会を開き、次期衆院選での市民と野党の共闘のあり方などについて議論しました。


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(写真)市民連合の代表(右列の各氏)と意見交換する野党の書記局長・幹事長ら=19日、国会内

 市民連合呼びかけ人の山口二郎法政大学教授は「2回の参院選を経て改憲勢力3分の2を打破することができた。衆院選に向けて、よりよい日本社会のイメージを市民の側から提起し、参院選の13項目の共通政策をさらに拡大・進化させたい」と語りました。

 国民の平野博文幹事長は、野党統一の松本けんじ候補を擁する高知県知事選(24日投票)に触れ、「野党のたたかい方を進化させ、高知で勝利することが次の大きなステップ、政権構想になる」と力を込めました。

 共産党の小池晃書記局長は「各党の党首を含めて50人以上の議員が高知に応援に来ていただいている」と謝意を表し、「ここで勝つことが次の大きな流れにつながる。私たちも勝利に全力を挙げる」と表明しました。

 立民の福山哲郎幹事長は「私たち共同会派と共産党は平仄(ひょうそく)を合わせて安倍政権と対峙(たいじ)している。長期政権の限界がきており、次が勝負だと思っている。今後も良い連携ができれば」と発言。社保の玄葉光一郎幹事長は「次のステップ、衆院選に向けて何が必要か一緒に考えていきたい」と述べ、社民の吉田忠智選対委員長は「衆院選の準備を加速させ、解散・総選挙に追い込む気概をもって臨まなければならない」と語りました。

 立憲デモクラシーの会の中野晃一上智大学教授は「桜を見る会」問題について、「立憲民主主義の根底にある財政民主主義に照らして、予算使い放題、誰でも呼びたい放題で、それを追認してウソを塗り重ねることはあってはならない」と強調。安倍政権を退陣に追い込む重要な局面だとして、引き続き野党が結束してたたかうよう求めました。

 小池氏は最後に、衆院選に向けて連合政権構想をまとめる必要性を指摘。▽憲法に基づき立憲主義・民主主義・平和主義を回復する▽格差をただし、暮らし・家計応援第一の政治に切り替える▽多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く―の3点を挙げ、「この方向性は市民連合と5野党・会派ですでに一致していると思う。こういう方向性で議論をもう一歩進めたい」と提起しました。


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