2019年11月2日(土)
首里城火災 沖縄の魂 再建支援を
デニー知事 政府に要請
沖縄県の玉城デニー知事は1日、首相官邸を訪れて菅義偉官房長官と会談し、火災で焼失した首里城(那覇市)の早期再建への協力と支援を要請しました。また、2022年の沖縄の本土復帰50周年までに首里城の再建計画をまとめたいとの考えを示しました。
デニー知事は、「首里城は琉球沖縄が歩んできた歴史と文化の象徴でもあり、県民の心のよりどころ、アイデンティティーのよりどころとしてウチナーンチュ(沖縄県民)の魂という場所でもあり、県民の喪失感を感じている」と述べ、首里城復元に向けて県としてできる限りの努力をするとして、政府にも協力を求めました。
菅氏は、「政府として財政措置も含めてやれることはすべてやるという思いで取り組んでいきたい。知事はじめ沖縄県民としっかりと緊密に連携しながら、一日も早い再建に向けて全力で取り組む」と応じました。
要請後、記者団の取材に応じたデニー知事は再建計画について、早急に検討を始め、これまで首里城の復元に携わった関係者や専門家、県民の意見も聞いたうえで「丁寧に、しかし迅速に考えていきたい」と述べ、復帰50周年までに再建計画を策定して発表したいと語りました。
デニー知事は、同日、東京都内で衛藤晟一沖縄担当相と赤羽一嘉国土交通相ともそれぞれ面会し、首里城再建への支援を要請しました。