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2019年10月1日(火)

新人王戦 孫七段先勝

囲碁 白の仕掛けかわす

写真

(写真)対局後検討する孫喆七段(左)と小池芳弘四段。中央は立ち会いの神田英九段=30日、東京・日本棋院

 囲碁の孫喆(まこと)七段(23)と小池芳弘四段(21)の対決となった第44期新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第1局は30日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、午後5時48分、259手まで孫七段が黒番5目半勝ちし、シリーズ先勝としました。第2局は7日に行われます。

 左下、右下ともAI(人工知能)発の直三入りの若手らしい布石で始まった本局。黒は下辺が厚く、右下、左上を白地とし、左辺での攻防がつづきました。

 昼食休憩までに63手が打たれる速い進行で、白64ノビから中央への競り合いが始まりました。

 白は長考の末、左辺の黒をにらんで白72切りからたたかいに。しかし黒が先手で生きて黒101マガリが大きな一手となりました。「白が仕掛けましたが、黒先手で生き、不満はないでしょう」(立ち会いの神田英九段)

 下辺白を丸のみされて勝機を逸する白は110から下辺でのたたかいを挑み、白118~122と逃げ出して反撃。

 黒は129から左辺から中央の白大石を攻めたのに対し、白は右下の黒を攻撃、白138まで大きな振り替わりとなりました。

 最後はヨセ勝負となり、黒が残しました。

 勝った孫七段は「下辺で分からなくしてしまった。振り替わりのあたりは少しいいかと思いましたが、実際は難しかった」と振り返りました。

 小池四段は「(下辺で)チャンスもあったように思いますが、秒読みになり時間もなくて…。第2局は(この結果を)気にしないで精いっぱい打ちたい」と語りました。

図

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