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2019年9月28日(土)

この秋も「赤旗」が面白い(下)

住民密着 他紙は組閣

台風15号

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(写真)台風15号の被害と救援・復旧活動を報じる「赤旗」

 9日に首都圏を襲った台風15号。強風で2万棟に近い住宅が損壊し、長期間にわたる停電で住民が苦しめられています。「赤旗」は発災直後から被害実態を取材。日本共産党の国会議員や地方議員、党組織と協力しながら、住宅、農漁業、観光への被害など、住民の暮らしと生業(なりわい)に密着した視点で報道を重ねてきました。

 安倍晋三首相は、被害の全体像すら明らかになっていない状況で、11日に組閣を強行。一般紙は翌12日付の朝刊では1面トップで新内閣の紹介をしました。ある全国紙は自民党の小泉進次郎衆院議員の初入閣など新閣僚の“喜び”を、社会面で大きく報じました。同紙の記者は「千葉県の台風被害が優先だと思っていたら『紙面は小泉環境相で固まっている』といわれて驚いた」と言います。

 他方、「赤旗」は12日付1面トップで、志位和夫委員長が千葉市内で被害の調査をし、経済産業省・東京電力に対して「住民の命と健康を守ることを最優先に、停電の一刻も早い復旧にむけて、体制を抜本的に強化してほしい」と要請したことを紹介しました。

 「赤旗」が災害救援・復旧報道を重視するのは、国民の苦難を軽減するという立党の精神が根本にあります。1933年の三陸大津波(死者行方不明者3千人以上)では「赤旗」で労農救援活動を呼び掛け。59年9月26日の伊勢湾台風(死者行方不明者5千人以上)でも党は愛知県などで救援に駆け回りました。

 台風15号では党千葉県委員会がボランティアセンターを設置。連日、被災地で支援活動し、住民から「山奥で業者がなかなかきてくれないのに、共産党がきて作業してくれた」などの声がよせられています。党のボランティア活動を報じることで、協力者がより集まるという“相乗効果”も「赤旗」ならではです。

若者の行動 全力報道

温暖化NO

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(写真)世界の若者たちの温暖化対策を求める行動を報道する22日付の国際面

 ニューヨークの国連本部で23日に開かれた「気候行動サミット」をはさんだ20~27日、世界各地で地球温暖化対策を求める行動がいっせいに取り組まれました。

 「赤旗」は22日付で、行動のスタートとなった20日の163カ国で400万人以上が参加した「グローバル気候マーチ」を全力で報道。「気候正義を今こそ」と声を出しながら訴えるニューヨークのデモや、パリで街頭に出た中高校生のパフォーマンスを現地に飛んだ特派員が生き生きと伝えました。

 23日付では、20都市以上で実施された日本での「グローバル気候マーチ」の取り組みについて3面で特集。神戸の若者と気候ネットワーク国際ディレクターの、声をあげれば社会は変えられるとのメッセージを掲載しました。25日付のサミット本番記事では、一連の運動を始めたスウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんの「問題から目をそらすな」と強調する発言をほぼ全文掲載。一方で日本の安倍政権の無責任ぶりを追及しました。

 読者からは「気候変動にかかわる記事がたくさんあり励まされた」「世界の若者の行動力に驚き」との感想が寄せられています。

フラワーデモ 思い伝え

性暴力NO

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(写真)フラワーデモを報じる紙面

 性暴力への無罪判決をきっかけに4月からはじまり、全国に広がっているフラワーデモ。毎月11日に呼びかけられている取り組みを報道しながら、行動に立ち上がった人や性暴力被害者の実態、被害者の訴えを取材しています。

 9月20日付の3面では、東北でデモを呼びかけた学生を紹介しました。青森県弘前市で行動を主催した、弘前大学4年の女性(23)は、「参加者の訴えを聞いていたら、自身の性被害を思い出します。それでも、全国で同じ日に行動したかった。フラワーデモは、絶望のなかの一筋の希望です」と言います。

 フラワーデモのスピーチで語られる性暴力の被害体験。9月26日付の3面では、被害の実相をていねいに報じました。群馬県高崎市で行動を呼びかけた女性(33)は、家族に見守られながら自身の被害を告白し、「だれもが被害者にも加害者にもならない社会にしていきたい」と訴えました。

 4月に、東京と大阪の2カ所からスタートしたフラワーデモは現在、全国21カ所へと広がっています。仙台市でデモを呼びかけている東北大2年の女性(19)は語ります。「日本の性被害やジェンダーへの認識は世界と比べても低い。けれど、どの国も行動したから変わったと思う。日本もきっとできる」

 性暴力を許さない社会を実現するため、今後も取材を続けます。

日曜版 パワーアップ

旬の芸能人も登場

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(写真)多彩で「旬」の人が登場する日曜版の「ひと」欄(左から俳優の高畑淳子さん、草彅剛さん、稲垣吾郎さん)

 日曜版はこの秋から、新シリーズや新企画などでさらにパワーアップしてお届けします。

 9月29日号からスタートした「インタビュー 野党連合政権への道」。元蔵相・元内閣官房長官の武村正義氏が「(野党が政権を担う)それぐらいの雰囲気、構えでないと、自民・公明政権に太刀打ちできない」と語っています。日曜版にはこれまでも、2人の元首相、細川護熙(もりひろ)、鳩山由紀夫両氏が登場し、野党共闘への期待を語りました。「野党は共闘」から「野党は政権」へとバージョンアップし、さらに多くの方々に登場していただけるよう力を入れます。

 日曜版の大きな魅力は、権力監視の「スクープ」。9月29日号では「企業主導型保育」をめぐる自民党政治家の疑惑の“証拠”写真を掲載。辺野古の米軍新基地をめぐる官製談合疑惑などを次々と出し、マスメディアも大注目です。

 暮らしに役立つ情報が満載なのも日曜版の魅力です。知られていない社会保障などの制度を分かりやすく伝えるシリーズ「お役立ちトク報」。「差額ベッド料払わずすんだ」など大きな反響が寄せられています。

 旬の芸能人、一流の文化人が登場するのも日曜版ならではです。

 裏表紙の「ひと」には俳優の稲垣吾郎さんや草彅剛さんなども登場し、「出ている新聞を買いたい」との問い合わせが全国で寄せられました。

 来年はますむらひろしさんの漫画連載、宮澤賢治原作「銀河鉄道の夜(最終形)」がスタートします。すでにツイッターで「来年、この新聞とらなきゃ!」と大きな反響です。


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