2019年6月15日(土)
「2000万円とは!?」 80歳「食事減らす」 2児の母「子ら心配」
年金 怒り沸騰
支給日署名各地 札幌1時間127人
“老後は年金に加えて2000万円が必要”との金融庁報告書が問題になってから初めての年金支給日となった14日、全日本年金者組合は全国で、安心できる年金制度を求める請願署名に取り組みました。各地で「2000万円ためろとはとんでもない」「子や孫がもらえるか心配」など怒りの声が相次ぎました。
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札幌市西区の全日本年金者組合札幌西支部は地下鉄琴似駅前で「若い人も高齢者も安心できる年金制度を求める」署名を呼びかけました。年金を減らし続けた上、「老後2000万円の蓄えが必要」との報告書を葬り去ろうとする安倍政権に怒り、1時間で127人が署名しました。
オレンジ色の法被姿の組合員が、年金を引き出しにきた高齢者や買い物客に声をかけビラ入りのポケットティッシュを配りました。
「年金を下ろすたびに金額をメモしています。毎回少しずつ減って、物価高に追いつきません」と80歳の女性。「食べ物を減らして体重が7キロも減ってしまい、栄養不足になるのではと心配です」と切々と語ります。
「この子らが大きくなった時、年金はどうなっているのでしょうか」と心配そうに話すのは、4歳の息子と1歳の娘の母親。「安倍首相は苦労している人のことを理解できなくて、やりたい放題の政治をしている」と怒る男性と対話が弾みました。