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2019年6月1日(土)

教育守れ100万人超デモ

ブラジル 予算削減に抗議

 ブラジルで30日、ボルソナロ政権がもくろむ教育予算削減に反対する全国一斉の抗議デモが行われました。主催者側によると、全国約150の主要都市で合計100万人を超える学生、教職員らが行進し、「教育を守れ」「ボルソナロは辞任せよ」と声を上げました。

 ブラジルでは1月に就任した極右政治家のボルソナロ大統領が、教育分野の「文化的マルクス主義」とたたかうなどと称して、教育制度の見直しや大学予算の大幅削減の意向を繰り返し表明。5月初旬に、ウエイントラウビ教育相が公立大学予算の3割削減など具体策を発表したことを受け、学生、教職員らのたたかいが急速に盛り上がっています。

 現地からの報道によると、今回のデモを主催したのは全国学生連合(UNE)で、労働組合のナショナルセンター労働者中央統一(CUT)も共同して参加しました。

 政府側は学生らの声にまともにこたえず、教員のデモ参加を問題視。教育相はデモの前日の29日、「これは違法行為だ。無視できない」として、デモ参加の教員を処分する考えも示し、教員や市民の怒りを買っています。

 UNEのマリアナ・ディアス議長は、サンパウロでの集会で演説し、全国で参加者が100万人を超えたと報告。「ボルソナロはブラジルの王様じゃない」と述べ、予算削減撤回までたたかうことを呼び掛けました。

 教員組合幹部でサンパウロ州の州議会議員を務めるマリア・ノロニャさんも集会の演壇に立ち、「大統領は教育の価値が分かっていない」と政府の方針を厳しく批判しました。


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