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2018年7月27日(金)

LGBT「生産性ない」

人権否定の暴言

杉田議員と自民の危険な思考

 LGBT(性的少数者)のカップルについて「生産性がない」(『新潮45』)という杉田水脈衆院議員の主張は、「ナチスの優生思想にもつながりかねない」(「毎日」25日付社説)と批判される危険なものです。

 そもそも、子どもを産むかどうかは、LGBTに限らず、あらゆるカップルのさまざまな事情で決まることで、杉田氏の暴言は子どもを産まない、産めないすべてのカップルの人権を否定する侮辱的攻撃です。また、同性以外のLGBTのあいだでは出産は可能で、LGBTに対する無知さえ露呈しています。

 国連は人権理事会などでLGBTの人権保護を重視しています。ナチスドイツなどによる同性愛者弾圧の歴史を繰りかえさせない取り組みとともに、今日でも各国で差別的扱いを受けているLGBTの権利保障が急務になっているからです。

 杉田氏は次世代の党所属当時の2014年10月31日の衆院本会議で、「ジェンダーフリー」は「結婚や家族の価値を認めない」「文化の破壊につながる」と攻撃する安倍晋三首相を持ち上げつつ、「男女平等」は「反道徳の妄想」だと否定する驚くべき主張を展開していました。

 そんな杉田氏に目をつけて17年10月の衆院選の中国比例ブロックで擁立したのが自民党でした。同年9月29日のツイートで杉田氏は、右派論客の桜井よし子氏の後押しで自民からの出馬を決めたとしつつ、安倍首相が「杉田氏はすばらしい」と語ったと明かす桜井氏の動画までリツイートしていました。安倍首相に共鳴する異常な杉田氏を擁立した張本人は、安倍氏自身だったのです。

 杉田氏は、自身の暴言について反省するどころか、ツイッターで、「大臣クラス」を含む自民党内の先輩から「間違ったこと言っていないんだから、胸張っていればいいよ」「杉田さんはそのままでいい」などの声をかけてもらったと自慢し、「自民党に入って良かったなぁ」と投稿しています。(その後「殺人予告」を理由に投稿を削除)

 杉田氏は日本会議関係者の会合で頻繁に講演していますが、その日本会議は「夫婦別姓」が「家族の絆」を破壊し、「国の基本を揺るがす」と攻撃してきました。日本会議とともに行動する議員連盟=日本会議国会議員懇談会には、副会長や特別顧問を務めてきた安倍首相や閣僚とともに、杉田氏ら自民党議員らが多く参加しています。同党の改憲草案(12年公表)が第24条で義務付ける「家族」内の相互扶助は、日本会議の要求に沿ったものです。

 「入ってよかった」と杉田氏が実感を込める自民党。安倍首相が総裁として率いる同党こそ、杉田氏のLGBT敵視の危険な思考を支える根源なのです。

杉田議員の国会での発言

●「慰安婦」などの歴史認識で政府の公式見解すら否定

 「私たちが対峙(たいじ)しなければならないのは、ウソも100回叫べば真実になるという中国や韓国の報道活動、政治宣伝」「河野談話が反日の格好の情報発信源」(2014年2月3日の衆院予算委員会)

●男女平等を反道徳の妄想と批判

 「女性が輝けなくなったのは、冷戦後、男女共同参画の名のもと、伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指してきたことに起因します。男女平等は、絶対に実現し得ない、反道徳の妄想です」(同年10月31日、衆院本会議)

●特定の思想信条を物差しに学問研究への介入を求める

 「科研費を使って韓国の団体と一緒になって反日プロパガンダをやっている」「これは本当にゆゆしき問題」(18年2月26日、衆院予算委員会第4分科会)


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