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2018年4月25日(水)

「人権侵害」 6野党抗議 合同ヒアリング

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(写真)財務省セクハラ問題野党合同ヒアリング=24日、国会内

 閣議で辞任が了承された福田淳一財務事務次官のセクハラ発言に対し麻生太郎財務相が24日、「はめられて訴えられているんじゃないか」と語ったことについて6野党は同日、財務省への合同ヒアリングを2度にわたり開催し、発言の真意をただしました。議員からは「根拠なく言ったのなら第2のセクハラ、人権侵害だ」と抗議の声が上がりました。

 同省の柳瀬護参事官は、麻生財務相が「自身のネットワークの中で見聞きした意見について述べたもので、自分の意見ではない」と述べたと説明。謝罪と撤回は拒否しました。また同日、被害者の女性記者が所属するテレビ局から問い合わせがあったことを認め「不安に思われる点は払拭(ふっしょく)しないといけない。双方納得できる形での対応を目指している」と述べました。福田氏の退職金約5300万円は留保し、「調査結果を踏まえて処分相当額を差し引く」と説明しました。

 議員からは「はめられたという表現は、(謝罪・撤回した)下村博文氏(元文部科学相)と全く同じ」「被害者保護を理解していない」と批判が続出。立憲民主党の尾辻かな子衆院議員は「セクハラを何も反省していないことが如実に出た。改めて謝罪と撤回を求める」と要求しました。

 日本共産党の畑野君枝衆院議員は、麻生氏の発言について「自分の意見ではないと言うが、はめられているという意見を否定せず、まだ福田氏をかばっている」「被害者と加害者を逆転させるもので絶対に許されない」と強調。福田氏辞任閣議決定にも「セクハラを否定する福田氏の態度を全閣僚が認めたことになる。内閣全体がセクハラに対応できないということだ」と批判しました。


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