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2018年4月22日(日)

安倍政権への怒り沸騰 賛同2万人超 自民支持者も

安倍9条改憲NO!3000万人署名

北海道苫小牧

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(写真)2万人突破へ開いた集会=15日、北海道苫小牧市

 公文書捏造(ねつぞう)に自衛隊「日報」隠蔽(いんぺい)、財務省トップのセクハラ…。疑惑てんこ盛りの安倍政権に国民の怒りが沸騰し、安倍9条改憲反対3000万人署名運動が勢いを増しています。(北海道・熊林未来)

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(写真)鳥越忠行さん

 北海道の空と海の玄関口、苫小牧市。3月下旬に発足した「平和憲法を生かす苫小牧連絡会」が集めた署名数は現在、4万人の目標に対し、2万人を超えました。

 「安倍首相は強引すぎる。もう辞める時期に来ています」と話すのは、鳥越忠行元市長(79)。連絡会の呼びかけ人の一人です。

 「忖度(そんたく)はないとか、愛媛県の職員が官邸に行ったのに会っていないとか、公務の世界でそんなばかな話は通用しない」と言い、「首相失格の人物に、9条改憲は絶対やらせてはならない」と力を込めます。

 鳥越さんをはじめ、退職校長会会長や元道議、脚本・演出家などの個人と、連合・全労連の組織の違いを超えて労働組合が幅広く結集した連絡会。50人、100人の署名に挑戦するピースチャレンジャーを募集し、署名を進めてきました。

 年金暮らしの地代所(じだいしょ)恵子さん(85)は、住んでいる団地を回り、一番乗りで50人を達成。夕張出身で、戦時中、日本の航空機と違う爆音を聞きました。B29米爆撃機の攻撃が、視界不良で引き返したと後にわかりました。「歌は軍歌、映画も戦意高揚ものばかり。私たちは洗脳されていた。戦争させないための平和の署名です」と訴えて回りました。

 「すごい」。発足集会で、地代所さんの経験が紹介され、寒さで足が踏み出せていなかった人たちの心に火が付き、署名を集める人が一気に増えました。

 真宗大谷派陽願寺住職の出雲路英淳(いずもじ・えいじゅん)さんは、納骨堂の前に署名用紙を置いています。法話会でも呼びかけ、署名した人は100人を超えました。

 「お寺ですから、右から左から斜めからとさまざまな方が訪れます」。自民党支持者が「改憲に原発、変えることばかりでこれで本当に保守といえるのですか」と話し、署名しました。大谷派の寺院では、「憲法9条仏さまの願いです」のポスターを張っています。

 「安倍さんはこれまでの自民党と違う。議論せずに強行採決を繰り返す。私は改憲の声がなくなるまで続けます」と出雲路さん。

 「生まれた時からの戦争反対です」と共同代表で元牧師の秦利器(としき)さん。友人に署名用紙を郵送し、手伝いで訪れた教会にも署名を携え、不自由な足で歩いています。

 「憲法にはキリストの教えが入っています。なぜ安倍首相のような人物を許しているのか、NHKなどメディアの責任も大きい」と秦さん。署名は80人を超えました。


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