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日本共産党

2018年4月8日(日)

九条の会が集会 改憲阻止し安倍内閣退陣を

3000万署名やりきろう

 「九条の会」は7日、安倍9条改憲を許さない3000万人署名達成をめざし、署名運動を大きく広げて改憲発議を阻止し、安倍内閣を退陣に追い込もうと、東京都内で集会を開きました。自民党が9条改憲の条文案を示したもとで、呼びかけ人と世話人は、海外での無制限の武力行使が可能になる危険を指摘。安倍政権が公文書の改ざんや隠ぺいの問題で大きく揺らぐなか、全国津々浦々で署名を集める人たちから「改憲発議の阻止は、安倍政権にとどめを刺すたたかい」などと決意が語られました。


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(写真)各地からの発言を聞く集会参加者=7日、東京都北区

 事務局長の小森陽一東大教授は、「必要な自衛の措置をとることを妨げず」とした自民党案が、無制限の集団的自衛権を認め、自衛隊の存在が9条2項(戦力不保持)の制約の及ばない「例外規定」になると告発。「この危険な内容を対話で国民に伝えることを通じて、断固として3000万人署名をやりきろう」と呼びかけました。

 呼びかけ人で作家の澤地久枝さんは「安倍首相を政権から引きずりおろし、9条を守ろう。9条を守ることは、憲法全体を守ること」と訴えました。

 世話人の発言では、山内敏弘・一橋大学名誉教授が、自衛隊明記によって「自衛隊が憲法上の『公共性』をもち、国民はさまざまな形で軍事への協力を強制される」と指摘。徴兵制や人権制約まで合憲化される危険を挙げ、「9条を生かした社会をつくろう」と述べました。

 池内了・名古屋大学名誉教授は、安倍政権による武器輸出や軍学共同を食い止める運動が力を発揮していると語り、「運動を強めれば9条改憲阻止は可能だ。粘り強く大運動を」と訴えました。

 ドイツ文学翻訳家の池田香代子さんは、隠ぺいや改ざんをしながら安倍政権が居座り続けていると批判し、「うそつきには、憲法に指一本ふれさせない」と力を込めました。

 草の根の活動報告では、北海道から沖縄まで各地域の九条の会のメンバーが登壇。「今かつてない9条の危機で多くの人が立ち上がっている。戦争法廃止の2000万人署名を上回るペースで進んでいる」(埼玉)、「東北六県首長の会連合で、3000万人署名に全面賛同し、これを持って安倍政権にとどめを刺していくアピールを発した」(首長九条の会)など、たたかいの広がりと決意を語り、会場いっぱいの拍手に包まれました。


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