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2018年1月9日(火)

前川氏「特定の人のためゆがんだ」

加計行政手続き 首相の意向 3ルートで

岡山で講演と対談

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(写真)加計学園問題を考える会の集会で対談する文部科学省の前川喜平前事務次官(中央)と寺脇研京都造形芸術大学教授(左端)=8日、岡山市、岡山国際交流センター

 安倍晋三首相の友人が理事長の学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設をめぐる疑惑について8日、同学園の本拠がある岡山市内で、文部科学省の前川喜平前事務次官と元文科省官僚の寺脇研・京都造形芸術大学教授との対談が開かれました。主催は、市民らでつくる「加計問題を考える会」。約600人があつまり会場に入りきらず、別室をもうけるなど熱気があふれました。

 対談に先立つ講演で、前川氏は加計問題について「特定の人のために行政がゆがめられた」と指摘。加計学園の獣医学部認可をめぐっては、不公正、不公平、不透明な行政手続きがあったと強調し、「最初から、加計ありき、加計かくしだった」と訴えました。

 安倍首相は国会で「前川氏も私から直接指示されたといっていない」としています。前川氏は2015年の9月に和泉洋人首相補佐官から「総理が言えないから自分がいう」と国家戦略特区で獣医学部をすすめてほしいと圧力があったことを紹介。また、藤原豊内閣府審議官(当時)が文科省課長に「総理のご意向だと聞いている」と述べたことや萩生田光一内閣官房副長官(当時)が高等教育局長に「総理は『平成30年開学』とおしりを切っていた」という発言が内部文書に記録されていることに言及。3ルートで圧力があり、間違いない証拠だと強調しました。

 前川氏は15年4月2日に官邸で首相秘書官(当時)と加計学園の幹部、今治市の職員らが面会していた疑惑について、「秘書官は首相の代理人。首相の了解なくして外部の人とあわない」と指摘しました。

 講演後の対談で寺脇氏は、政府関係者が「記録がない」「記憶がない」としていることについて、「記憶がないと言えば泥棒が許されるのか。社会規範がゆがめられる」と批判しました。前川氏は行政の私物化を許さないため「政権交代にもっていくことなどが国民にとって必要」などと述べました。


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