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2017年12月24日(日)

米韓演習と「連結」

滑走路に負傷兵・ガスマスクの消防士、救急車・消防車…

「緊急対処訓練」も 横田

特殊任務機ぞくぞく飛来

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 負傷して滑走路に横たわる兵士、ガスマスクをつけた消防士、救急車、消防車…。在日米軍横田基地のホームページは、同基地で実施したミサイル攻撃を想定した緊急対処訓練の写真を掲載しました。北朝鮮による核・ミサイル開発で朝鮮半島情勢が緊迫するなか、米軍が在日米軍基地への報復攻撃に備えた訓練まで始めています。(佐藤つよし)


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(写真)HC130Jコンバット・キングU(写真はいずれも羽村平和委員会提供)=10日

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(写真)E8CJ―STARS=14日

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(写真)E3C空中警戒管制機=9日

 「ベヴァリー・モーニング17―08」と名付けた演習が実施されたのは今月4日。米韓合同演習「ビジラント・エース18」(8日まで)の開始当日でした。ニュースは横田基地での演習が米韓演習と「連結」した訓練だと認め「演習は、さまざまな種類のミサイルの想定と、化学・生物・放射性物質・核の汚染の想定を含む」と説明しています。

 米韓演習では、横田基地の第374空輸航空団所属機と、米本土のテキサス州、アーカンソー州から飛来したC130輸送機が演習準備のために1、2両日に横田基地を拠点に三沢(青森県)、嘉手納(沖縄県)両基地や韓国内の基地間を飛行し、物資や兵員の輸送を行いました。演習期間中、韓国の烏山基地では横田基地のC130輸送機や嘉手納基地の医療部隊などが参加し、負傷兵を後方地域へ航空輸送する医療後送訓練も実施しました。

 横田基地の監視活動を続けている羽村平和委員会によると演習準備の輸送では日米合意で飛行が制限(午後10時〜翌午前6時)されている午前2〜6時の深夜・早朝に、1日に6機、2日に5機が離着陸しました。

 米韓演習を前後して特殊な任務を持つ米軍機も米本土やアラスカから横田基地へ飛来しました。敵機を早期に発見し迎撃機を指揮・管制するE3C空中警戒管制機(AWACS)、地上の目標を探知し攻撃を指揮するE8C統合警戒地上目標攻撃レーダーシステム(J―STARS)、戦場で孤立した兵士を救出し後方地域へ輸送するHC130Jコンバット・キングIIなど、米空軍が軍事作戦を実行するのに不可欠な航空機ばかりです。

 米韓演習は、横田基地が朝鮮半島有事での航空輸送、後方支援、中継基地とされている実態を見せつけました。


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