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2017年12月24日(日)

「ミサイル防衛」2兆円突破

当初想定の2倍、際限ない浪費

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表:「ミサイル防衛」整備経費の推移

 北朝鮮の弾道ミサイル対処を口実に政府が2004年度に導入した「ミサイル防衛」(BMD)の整備経費が累計で2兆588億円にのぼったことが分かりました。04〜17年度の予算額と06、12、16年度の補正予算額、17年度補正予算案、18年度予算案の合計。

 政府は当初、導入経費として「概(おおむ)ね8000億円〜1兆円」としていましたが、倍増したことになります。この間、イージス艦への「ミサイル防衛」能力追加や自動警戒管制システムの改修、新たな迎撃ミサイルの取得、早期警戒レーダーの配備などを続けました。

 さらに政府は、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」2基の導入を閣議決定し、18年度予算案と17年度補正予算で調査費など計35億円を計上しました。1基あたり約1000億円にのぼります。しかし、配備は早くても23年度となり、その時点で北朝鮮の弾道ミサイル能力が上回っているとの見方が防衛省内でも出ています。

 また、「イージス・アショア」では最新の迎撃ミサイル「SM3ブロックIIA」を使用する計画ですが、ようやく今年に入って発射実験を開始したばかりで、成功確率は50%にとどまっています。

 このままでは2兆円すら大きく超え、際限のない軍拡に踏み込んで税金の浪費を続けることになります。


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