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2017年12月3日(日)

きょうの潮流

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 世代を超えて愛され続ける画家・いわさきちひろ。2018年に生誕100年を迎えるにあたり、その人生と画業の歩みを紹介する「ちひろの歩み」展が開催中です。(ちひろ美術館・東京で、来年1月31日まで)▼代表的な作品がずらりと展示され、その生涯を豊富な資料でたどることができます。訪れた人からは「かわいい絵に癒やされ、小さな命を大切にしなければという気持ちになった」などの感想が。今月17日には入館無料の感謝デーが開催されます▼青春時代を戦争の中で過ごしたちひろ。戦後、命がけで戦争に反対した日本共産党に出会い、入党します。自らの生き方に誇りを持ち「共産党員だからこそ、やさしく美しい絵が描ける」と語っていたそうです▼ベトナム戦争への怒りを込めた絵本『戦火のなかの子どもたち』は、母親や子どもの厳しいまなざしが印象的です。翌年、ちひろはこの世を去ります。その2年後の1976年に、平和と核兵器廃絶の願いを込め、原水爆禁止日本協議会の呼びかけで「ちひろカレンダー」が誕生しました▼「世界中の子どもみんなに平和と幸せを」と願い続けたちひろ。その絵は「こんなにかわいい子どもたちに悲しい思いをさせないよう、力を合わせましょう」と語りかけているようです▼憲法改悪の動きが強まり、子どもをめぐる事件も後を絶ちません。今ちひろが生きていたら、どんな絵を描いたことでしょう。作品に託されたメッセージに心を傾け、未来に伝え続けていきたいものです。


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