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2017年11月29日(水)

森友 値引き「口裏合わせ」 財務省、音声データ認める

衆院予算委 宮本議員、昭恵氏の喚問を要求

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 国有地が異常な安値で森友学園に売却された疑惑で、国側の職員と同学園関係者が値引きを正当化するために「口裏合わせ」をしていたことを示す新たな音声データ(関西テレビ、9月11日放送)の発覚をめぐり、財務省は28日の衆院予算委員会で同音声データの存在を認めました。日本共産党の宮本岳志議員への答弁。(詳報)


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(写真)パネルを示して質問する宮本岳志議員=28日、衆院予算委

 宮本氏が示した音声データについて、財務省の太田充理財局長は、2016年3月下旬から4月ごろに森友学園側を訪問した際のものではないかと答弁。同省近畿財務局と国土交通省大阪航空局の職員が出席していたことを明らかにしました。

 音声データによると、国有地で新たに“3メートルより深いところからゴミが出てきた”と値引きを求める森友学園側の主張をめぐり、国側が「そこはきっちりやる必要があるでしょというストーリー(物語)はイメージしている」と値引きへのレールを提案しました。これに工事業者は「3メートルより下から(ゴミが)出てきたかどうかは分からない」と発言。“3メートルより深いところにゴミがある”との国・学園側の念押しに業者が折れると、国側は「そんなところで(話を)作りたい」とストーリーを作り上げました。

 宮本氏は、会計検査院の報告書(11月22日)が、大阪航空局の算定した地中ゴミの深度3・8メートル(くい打ち部分以外)などについて「十分な根拠を確認できなかった」と結論付けたことを指摘。「『口裏合わせ』で、根拠も定かでない8億2000万円もの大幅値引きをして、国民の財産をタダ同然で売却した。明確な背任だ」と批判しました。

 安倍晋三首相は答弁することを拒否。太田理財局長は、新たなゴミの撤去費の見積もりのために「資料提出」を求めたやりとりだとし、「『ストーリー』という言葉は大変適切でなかったと(職員)本人も申している」と弁明しました。

 宮本氏は、売却交渉時に同学園小学校の名誉校長だった首相夫人の昭恵氏が直接、真相を語るべきだとして証人喚問を求めました。


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