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2017年10月27日(金)

在沖海兵隊強化を示す

最新鋭ロケット砲訓練

すでに昨年5月配備

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 北海道内の陸上自衛隊演習場で8月に実施された、米海兵隊と陸自の日米共同演習「ノーザン・ヴァイパー2017」では、米海兵隊が最新鋭の高機動ロケット砲システム(HIMARS)の実弾射撃訓練を、国内の日米演習で初めて実施しました。このロケット砲訓練の動きを追うと、在沖米海兵隊の強化と各地の演習激化の実態がみえてきました。(佐藤つよし)


 北海道庁危機対策課が防衛省北海道防衛局からの情報提供に基づいてまとめた訓練の実施状況(実績)によると、HIMARSの射撃訓練が行われたのは8月19、20、22の各日で、22日には夜間射撃も実施しました。

各地で演習激化

 演習後の9月5日、那覇軍港(那覇市)に防衛省のチャーター船から6両のHIMARSが陸揚げされたのを、沖縄県平和委員会が確認しています。

 HIMARSは沖縄のキャンプ・ハンセン(金武町など)にすでに昨年5月に配備されていました。米国海兵隊協会の機関紙「マリンコー・ガゼット」2016年8月号で、沖縄の第3海兵師団司令官のリチャード・シムコック少将(当時)は、沖縄への配備について13年秋から計画策定を開始し、14年のグアムでの米軍統合演習、15年の米韓、米豪演習、16年4月の米比演習で訓練を実施したことを明らかにしました。

 同少将は「これら(各国)の軍隊が平時から緊密に訓練することで、将来の有事に備える」と、配備の目的が米軍の西太平洋地域での即応体制づくりと各国軍との関係強化にあることを明らかにしています。

米比の訓練にも

 16年5月から米本土から沖縄への6カ月交代の展開が始まりました。米陸軍火砲センター発行の『火砲ジャーナル』17年1―2月号によると、キャンプ・ハンセンの第12海兵連隊第3大隊に、最初の部隊として6両を装備する第11海兵連隊第5大隊R中隊(カリフォルニア州)が配属され、小隊(2両)ごとに、テニアン島での米軍統合演習、日本国内で海兵隊単独演習、フィリピンでの米比演習に参加したことを伝えています。

 北海道の演習に参加したのも第12海兵連隊第3大隊に配属された部隊でした。沖縄の米海兵隊強化が、日本とアジア各地での演習の激化につながっています。

 沖縄県平和委員会の大久保康裕代表理事はこう強調します。

 「HIMARSの配備は、沖縄の負担軽減を口実にした訓練移転が、実際には機能強化、負担拡大となっている証拠の一つ。基地や訓練の移転ではなく、基地撤去の旗を掲げ続けない限り、全土に広がる戦争体制を止めることはできません。全国の運動と連帯して、基地をなくすたたかいをすすめていきたい」

 高機動ロケット砲システム(HIMARS) 射程70〜270キロメートルで225キログラムの弾頭を搭載するミサイル1発か、射程15〜70キロメートルで90キログラムの弾頭を搭載するロケット弾6発を発射可能。従来の多連装ロケットシステムと比べて重量は約半分の10.9トンで、C130輸送機でも空輸できます。米陸軍の空挺(くうてい)部隊に2005年から、海兵隊には07年から配備され、イラク戦争でも使われました。


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