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2017年10月16日(月)

フジ「新報道2001」 小池書記局長の発言

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 日本共産党の小池晃書記局長は15日放送のフジテレビ番組「新報道2001」で与野党代表と討論しました。


「市民と野党の共闘」 こそ自公に代わる受け皿

 司会者から「希望の党」について聞かれた小池氏は「自民党と変わりがない」と指摘。同党が民進党出身者の合流にあたって安保法制=戦争法と改憲推進の容認を“踏み絵”にし、小池百合子代表自身、「(安倍政権とは)外交・安全保障は違いがない。違いはしがらみがないこと」と発言したことをあげ、総選挙の対決構図について発言しました。

 小池 「三極」と言われるけど、実際は「二極」です。「自民党と公明党の政治を止めるのはいったい誰なのか」と有権者の方は迷っていると思うんです。自民党・公明党に代わる政治を託す「受け皿」として、新たな市民と野党の共闘ができてきている。そこが「受け皿」だと明らかになれば、今の選挙情勢は大きく変わりうる。安倍政権の支持率自体は下がって、支持と不支持の差は開いていますから。「受け皿」がしっかりしてくれば、野党の方に私は大きな流れをつくることができると思います。

“もり・かけロンダリング(洗浄)選挙” は絶対許されない

 「森友・加計疑惑」について与党側は「安倍総理がだれかに指示を出したことはない」(自民・岸田文雄政調会長)、「総理の関与はなかった」(公明・斉藤鉄夫幹事長代行)などと安倍晋三首相を擁護。「“もり・かけ問題”のみそぎは済んだとみていいのか」と司会者から問いかけられた小池氏は、「まったくそうじゃない。この問題の本質は、単なるスキャンダルではない」として2点をあげました。

 小池 国民がこれだけ(安倍首相に対し)説明不足だと言っている理由の一つは、行政の中でどういう意思決定されたのかがまったく見えないからです。われわれが追及すると、「記憶がない」。記録があるだろうと言うと「捨てました」。(記録が)出てきたら「怪文書だ」。それが本物だとわかると「正確でない」。こういう逃げ回りをやった。だからみんな怒っているわけですね。もう一つは、みんなが大変な思いで納めている税金が、首相夫妻の友人のために使われたんじゃないかと、そういう疑惑はまったく晴れていないわけですよ。

 (加計学園理事長の)加計孝太郎さんと、安倍昭恵さんという当事者を国会に呼んで、しゃべっていただければいいのに、それをやらない。(安倍首相は)「丁寧に説明する」といいながら、この選挙を“もり・かけロンダリング選挙”にして、これで国民の信を得ましたなどということは絶対許されない。

 これに対して「日本のこころ」の中野正志代表は、「加計疑惑」の国会質疑で参考人として出席した加戸守行元愛媛県知事が「ゆがめられた行政がただされた」と証言したことを引き合いに出しました。小池氏はこう反論しました。

 小池 加戸元知事は、2年前の国家戦略特区の申請の時は、知事をおりているんです。この問題は、去年8月に内閣改造があって以来、急速に進んできたわけです。これには加戸さんはまったく関与してない。加戸さんの証言は、この問題についてはなんの関係もない。

 岸田さんは「総理は直接指示してない」とおっしゃったけど、それはすり替えなんです。総理は、「私が関係していたら総理も国会議員もやめる」と言ったんです。直接指示したかどうかじゃないんです、問題は。

消費税を上げなくても5兆円の財源出てくる

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」や消費税10%増税が議論になり、自民・岸田氏は「成長の果実は間違いなくある」などと主張。小池氏は、「消費税を8%に上げて以来、家計消費は月2万円も減っている。消費税の増税が家計に大打撃になるのは明らかです」と述べ、共産党の立場を語りました。

 小池 共産党はそのまま(増税を)やめるだけでいいのかと。そうではなく、税というのは負担能力に応じて(が原則)なんです。例えばいま、所得税は所得1億円を超えると、証券優遇税制で逆に負担率が下がります。これをただせば1兆円の財源ができる。あるいは法人税も、中小企業の負担率は実質19%に対し、大企業は12%です。ここをただせば5兆円の財源は出るんです。将来の社会保障については、率直に国民のみなさんに、所得税の累進強化で負担をお願いする。その場合も消費税ではない。最悪の不公平税制ですから。

 (大企業がもうかればいずれ国民に回るという)「トリクルダウン」が破たんしたことを認めるべきだと思います。大企業の内部留保は400兆円を超えているんです。4年間で従業員1人当たり825万円も増えています。全部とはいいません。この1割でも2割でも回せば月2万円程度の賃上げができるし、日本の景気は回復する。そういったことをやるべきなんです。


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