「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年10月5日(木)

第2回中央委員会総会

志位委員長の結語

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 志位和夫委員長が3日の第2回中央委員会総会で行った討論の結語は、次のとおりです。


写真

(写真)結語をのべる志位和夫委員長=3日、党本部

 討論の結語を行います。

 討論では11人の同志が発言しました。たいへん短時間の会議でしたが、総選挙での勝利・躍進にむけた決意あふれる討論になったと思います。

大激動の情勢のなかで、総選挙をたたかう確固とした方針を示した

 全国では、党内通信、インターネット中継で、2万3千人以上のみなさんが同時視聴をしております。この数は近年では最大の数になると思います。

 全国から続々と感想、決意が寄せられております。たくさんの必勝の決意がのべられています。ある地区委員会から、次のような報告が寄せられています。

 「(報告を聞いて)地区の電話や携帯に次々と電話が入りました。『とにかくどんどん宣伝しないとだめだ。流しのテープをつくってほしい』『公示までしかできないからハンドマイク宣伝をしたい。演説原稿とのぼりをほしい』(職場支部)。みんな燃えています。ぶれない確固とした立場。いまほど日本共産党党員であることの誇りを感じるときはありません」

 同様の報告が、全国からいっせいに集中しつつあります。幹部会報告を聞いて、居ても立ってもいられない、すぐ行動したいという反応が、全国各地から続々と寄せられているのが特徴であります。

 この中央委員会総会――全国いっせい決起集会は、大激動の情勢のなかで、総選挙をたたかう確固とした方針を示した会議として、重要な成果をあげたと思います。これを勝利・躍進という結果に必ずつなげるために、力をあわせてがんばりぬこうということを、まず訴えたいと思います。

3野党が協力・連携し、市民との共闘関係を発展させ、選挙をたたかいぬく

 幹部会報告でものべたように、今度の総選挙では、市民と野党の共闘の可能性を、最大限に追求してたたかいたいと思います。政党としては日本共産党、立憲民主党、社会民主党の3野党が協力・連携し、市民のみなさんとの共闘関係を大いに発展させながら選挙をたたかっていきたいと思います。

 共闘にかかわって、常任幹部会として、この総会中に一つの措置をとったので、ご報告しておきたいと思います。立憲民主党の枝野幸男代表が立候補している埼玉5区について、日本共産党の山本悠子さんの立候補を取り下げ、協力してたたかうことを決めました。山本候補、現地のみなさんとも相談して、この方針を確認しました。枝野さんにも伝達をし、歓迎をするということでありました。「連帯のメッセージ」として、そういう措置をとったことを、ご報告しておきたいと思います。

党略を弄(ろう)する者の誤算があらわになり、それぞれが破たんに直面している

 討論を通じて、情勢の大激変のなかで、日本共産党への新たな期待と注目が広がっていることが語られました。

 私は、この情勢の大激動というのは、政党のあり方を根本から問うものになっていると思います。

 この点で、強調したいのは、「自公とその補完勢力」の側は、党略を弄(ろう)する者の誤算があらわになり、それぞれが破たんに直面しているということです。

 その最たるものが安倍首相であります。彼は、「疑惑隠しの冒頭解散」という最悪の党利党略に打って出ました。しかし、それに対して、全国で国民の怒りが噴き上がっているわけです。そのことは、討論でもリアルに報告されました。憲法を壊す、史上かつてない異常な党利党略に対する怒りが噴き出し、内閣支持の急落に直面しています。安倍首相の思惑が完全にはずれた形で、選挙戦がスタートしている。これが第一であります。

 第二に、「希望の党」の小池百合子代表について言いますと、彼女は民進党出身者からの公認要請について、「全員を受け入れるつもりはさらさらない」と言ったわけです。この「さらさらない」発言が、非常に強烈に国民に伝わりました。

 私は、この露骨な「選別」を行ったことによって、「希望の党」が何者であるか、自らの正体を広く国民の前に明らかにしたと思うのです。「希望の党」が登場した時は、「リセット」とか「しがらみのない政治」とか、そういう漠然としたスローガンを掲げたわけです。しかし、実際にやっている行動は何かと言ったら、「安保法制を容認せよ」、「9条を含む憲法改定を容認せよ」、まさにこの二つを「踏み絵」にして「選別」をはかる。この二つこそが政治的主張の要だった。この要においては、安倍自公政権と何ら変わるところがないではないか。このことが天下に明らかになった。この党も、党略を弄したものの、誤算に直面していると思います。

 第三に、その「希望の党」に合流しようとしている民進党の前議員の問題です。ここには、共闘を裏切った者のみじめな姿があらわれていると思います。

 彼らが直面する最大の矛盾は、これまで安保法制に反対し、憲法違反のこの法制を廃止すると言ってきた。2015年の安保法案反対のたたかいでは、野党4党として市民とともにたたかってきたわけです。この立場を自ら裏切って、安保法制容認に変わる。まさに百八十度の変節を、この人たちはやったわけであります。自分たちのやってきたことの説明を、有権者に語ることができるでしょうか。決してできないでしょう。

 この人たちも、自分たちの延命のために、党略というよりは個利個略のために変節の道に走ったけれど、説明不可能の矛盾に直面していると思うのです。

 このように、党略を弄する者たちが、誤算が生じ、それぞれが破たんに直面している。このような勢力に決して未来はありません。そして、私たちは、決して負けるわけにはいきません。

政党としての大道をいく日本共産党への支持と共感が広がっている

 こういう勢力との対比で、日本共産党の値打ちが際立っていると思います。また、この情勢のもとで共闘の原点・大義にたって行動する人々の値打ちもまた、際立ってきていると思います。

 今日の討論でもあったように、いまわが党に対して、「ブレない党」、「筋を通す党」、「共闘に誠実な党」、「信義を守る党」――こういう評価が寄せられています。

 討論でも語られたように、この点では、わが党と、思想・信条に違いがあっても、政治的立場の違いがあっても、今度ばかりは共産党に支持を寄せてみようかという流れが起こっていることは重要です。ある保守政治家の重鎮の方が、「今度は比例で日本共産党と書く」とおっしゃったという報告でした。これはおそらく思想・信条の違いがあっても、それをこえたところで政党の節操というか、政党のあり方というか、そういうところに日本共産党への共鳴をみいだして、そういうことを言われているのだと思います。そういう支持や共感が寄せられている。とてもうれしいことです。

 市民連合のみなさんのなかで、この間、共闘が非常な困難に突き当たったもとで、一貫して、ブレずに、共闘の大義を断固として守りぬいた日本共産党への信頼が広がっているということが語られたことも印象的でした。

 党利党略にあけくれる「自公とその補完勢力」との対比で、政党としての大道をいく日本共産党の値打ちがいま光っている。党躍進のチャンスがまちがいなく存在しているということに確信をもって、力いっぱいがんばりぬこうということを訴えたいと思います。

「やるべきことを、やるべき期日までにやりぬく」―全党員の総決起を訴える

 同時に、幹部会報告でものべたように、躍進のチャンスを現実のものとするためには、「やるべきことを、やるべき期日までにやりぬく」ことが絶対に必要です。そのこと抜きに勝利はない。それをやりきってこそ、初めて躍進への道が開けてきます。

 私たちの活動をはかる基準を、宣伝活動でも、組織活動でも、目標との関係におく必要があります。宣伝活動の目標、組織活動の目標――これを基準にして、その基準をもとに日々の活動の到達点をリアルに見て、やりぬくための具体的な手だてを日々打っていく。問題や弱点があれば、次の日にまわさずに、その日のうちに改善する。そういう戦闘的な構えで、活動の目標をやりぬいてこそ、はじめてチャンスが現実のものになるということを強調したいと思います。

 現瞬間の日報の到達点を見ますと、政治宣伝ではかなり全国で元気よく打って出始めていると思います。ただ組織活動が遅れている。対話と支持拡大がきわめて遅れています。急な解散ということではありますが、現状は遅れています。対話と支持拡大で遅れを何としても打開することが必要です。公示までに、宣伝活動でやるべきことをやりきり、対話と支持拡大で得票目標を突破するという大飛躍をどんなことがあってもつくりだす。そして公示後は、青天井で広げに広げる。この決意を固めあいたいと思います。

 それをやりきる保障は、幹部会報告の「行動提起」の1番目にのべたように、すべての党員と後援会が立ち上がることです。支部を基礎に、全党員が立ち上がることです。これにつきると思います。

 「すべての党員と後援会が立ち上がれば、勝てない選挙はない」というのが、私たちの選挙の鉄則であります。この鉄則に立った活動をしっかりとやりぬいて、必ず躍進をつかもうではありませんか。

 1月の大会で選出された私たち中央委員会としての初の大仕事です。都議選では勝ったわけですが、それに続いて、総選挙というわが党にとっての最も重大な政治闘争で勝利するという大仕事を、必ずみんなの知恵と力を結集してやりぬきましょう。大会で選出された中央委員会としての任務を立派に果たそうではないかということを訴え、私もその先頭に立つ決意を申し上げて終わりにします。がんばりましょう。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって