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2017年9月29日(金)

きょうの潮流

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 ♪こぞれ日本いざいざ我等 見よ国民の凜(りん)たる苦節 正義に今断じて立てり―。中国への侵略戦争を開始した満州事変の翌年に発表された「日本国民歌」です。タイトルには「国難突破」と付けられています▼国連から脱退し日本が孤立を深めていた頃、国内ではさかんに「国難」が強調されるようになります。みずから招いた事態を外圧による「国難」にすりかえ、国民を戦争へと動員していく。そのための一大スローガンに利用しました▼今度の解散を安倍首相は「国難突破」と名付けました。自身への疑惑やこれまでの強権政治の数々には口をつぐみながら、ひたすら非常時だと危機をあおる。戦前を想起させる国民を欺くやり方です▼「一億総活躍」もそうでしたが、もともと軍国主義の歴史を背負った言葉を平気で使うところに、安倍首相の戦前回帰の姿勢がみえます。同時に、大げさな表現で国民の目をそらそうとする姑息(こそく)さは、冒頭解散がいかに大義のないものかを示しています▼いよいよ総選挙です。戦争への反省を込めて戦後70年余の平和の礎になってきた憲法を壊し、日本に根付いてきた民主主義を壊し、安心できる社会を壊し、“国難”をもたらしてきた安倍政権への審判のときです▼マスコミでは小池新党が取りざたされていますが、彼らには国民のために政治を変えるつもりも力もありません。日本共産党と全国で育んできた共闘の絆。それこそが国の危機を救い、みんなが生き生きと暮らせる新しい日本をつくる力です。


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