「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年8月14日(月)

野党と市民 共闘さらに

都議選 自民2現職に勝利した目黒区

これまでの枠を超えて

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)訴える(左から)星見てい子候補、志位和夫委員長、菊池誠一昭和女子大学教授=7月1日、東京・目黒駅前

 東京都議選(7月2日)で日本共産党の得票を前回の2・3倍に増やし、自民党2人の現職候補に星見てい子さんが勝利した目黒区。これまでの枠を超えた市民と野党の共闘が広がりました。

 「本当に気持ちのいいたたかいをさせていただいた」と語るのは、無所属の元目黒区議の宮本なおみさん(81)。都議選で知人に手紙を出すと、相手から「あなたの手紙に私の手紙をつけて30枚ほど配る」と返事が返ってきました。「火がついて燃えるような安倍政権への怒りだと思います」と都議選を振り返ります。

 区議時代は共産党の区議とたびたび論争をしてきた宮本さんは、今は、区議会での共産党区議の奮闘をたたえます。きっかけは、元共産党目黒区議の沢井正代さんからの要請と国会前行動への参加です。安保関連法制=戦争法、共謀罪法のたたかいを共産党の人と共同。「一緒にやったという思いがここ数年で強くなりました」と語ります。野党と市民の共闘について宮本氏は「安倍首相が9条改憲を掲げている中で、とりあえずの改憲阻止を柱に」と言います。

 7月1日に志位委員長とともに星見候補の応援演説に立った菊池誠一昭和女子大学教授(62)は、40年間、選挙活動にはかかわったことはないと言います。その菊池さんが星見さんを応援した動機は、安倍政権の「戦争をできる国」づくりへの危機感です。菊池さんは専門の考古学の立場から、「地球上の人類は人種や民族が違っても、共通の祖先から生まれたのです。共存することを目指すべきです」と言います。同時に、秘密保護法や安保関連法で「学者の会」が立ち上がり、同じ学者が声をあげていることに刺激を受けました。

 政党だけでなく、市民を巻き込み、ネットワークをつくりながら議論することを主張する菊池さんは、「地域ごとのくらしの問題、国保の問題、保育園の待機児の問題などを考えていくことが必要です」と言います。

 「漠然」と自民党を支持している人について菊池さんは、「安倍政権の国民軽視、憲法破壊の状況をしっかり説明すれば、まじめな保守層も引き付けられると思います」と指摘します。

写真

(写真)「市民連合めぐろ・せたがや」の斎藤優子共同代表

 「市民連合めぐろ・せたがや」の共同代表の斎藤優子さん(48)はさまざまな意見の違いについて、共闘を進めるなかで時間をかけて人間関係を築き、共通政策をつくることの大切さを語ります。「『市民連合めぐろ・せたがや』でもそういう経験はあります。民主主義は不断の努力を必要とします」(若林明)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって