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2017年3月15日(水)

国連の活動停止を想定

南スーダン日報、新たに公開

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 防衛省は13日、南スーダンPKO(国連平和維持活動)に参加している陸上自衛隊が作成した2016年6月2日から9月10日までの日報を公開しました。同省は2月、自衛隊が駐屯している首都ジュバで大規模戦闘が発生した7月7〜12日分を公開していましたが、今回、その前後あわせて約100日分が公開された形となりました。

 日報をめぐっては、「戦闘は発生していない」との政府答弁に反して、ジュバで7月に発生した政府軍・反政府軍の衝突を「戦闘」と記述していましたが、その後の日報でも、「ジュバ市内での戦闘」との記述が繰り返し見られました。

 9月10日付日報では、今後の「予想シナリオ」として、和平合意が不安定化する「関係悪化モデル」の場合、「ジュバでの衝突激化に伴うUN(国連)活動の停止」を想定。政府は昨年9月ごろから陸自施設部隊の撤収の是非を検討していたことを明らかにしています。安倍晋三首相は「治安悪化が理由ではない」としていますが、日報は、情勢悪化による国連活動停止を想定していることが浮き彫りになりました。

 さらに、一部黒塗りされていますが、「…による負傷者発生」との記述もあり、自衛隊員の負傷想定をうかがわせています。

 また、9月1日の日報は、8月31日午後11時10分ごろ、「宿営地北西方向300メートル以上から射撃音5発」や、9月1日未明「宿営地北西方向1キロ以上から射撃音2発」などと記載。「夜間における流れ弾に注意」と警戒しています。


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