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2017年1月8日(日)

「市民連合」新春街頭大宣伝

志位委員長のスピーチ

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 「市民連合」が7日に東京・新宿駅西口で行った新春街頭大宣伝「ともに闘う 2017 ファーストアクション」で、日本共産党の志位和夫委員長が行ったスピーチは次の通りです。


昨年のたたかいでつかんだ「勝利の方程式」―この流れをもっと大きく

写真

(写真)訴える志位和夫委員長=7日、東京・新宿駅西口

 あけましておめでとうございます。日本共産党の志位和夫です。今日はたくさんのみなさんが、足を止め、聞いてくださいまして、まことにありがとうございます。

 昨年・2016年は、一言で特徴を申しますと、野党と市民の共闘が本格的に始まり、第一歩の大きな成果をあげた年ということがいえるのではないでしょうか。(拍手)

 去年の1月5日、ちょうどこの場所での「市民連合」の新春大街宣に、私も参加して訴えたことを思い出します。去年の1月5日の時点では、率直にいって野党共闘の見通しは、まったく見えていませんでした。先が見えなかった。

 ところが、この1年間でどうですか。7月の参議院選挙では、全国32の1人区のすべてで野党統一候補が実現し、11の1人区では自民党を打ち破って勝利をかちとったではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

 10月の新潟県知事選挙では、野党と市民の統一候補・米山隆一さんが、自公推薦の候補に圧勝した(拍手)。いま米山知事は、東京電力を相手に「再稼働は認められない」と頑張っておられます。みんなで応援しようではありませんか。(拍手)

 野党と市民が「大義の旗」を掲げて、「本気の共闘」をやれば、自民党を打ち破れる。ここに「勝利の方程式」があるということがはっきりつかめたのではないでしょうか。(大きな拍手)

 昨年起こったこの流れを、今年・2017年にもっともっと大きく発展させるために私たちも頑張ります。ともにスクラムを組んで頑張ろうではありませんか。(「がんばろう」の声、大きな拍手)

暴走政治の歯止めなくした安倍政権―自公維「悪政3兄弟」に退場の審判を

 さてみなさん。いまの安倍政権どうですか。安倍政権は、安保法制=戦争法の強行という、憲法を踏み破り立憲主義を壊すとんでもない暴挙をやったのをきっかけにして、暴走政治、強権政治の歯止めをなくしてしまっています。

 去年秋の臨時国会で、TPP協定(環太平洋連携協定)承認・関連法、「年金カット」法、カジノ解禁推進法――三つの大悪法を、強行採決につぐ強行採決でごり押ししました。許すことはできません。

 みなさん。来たるべき総選挙では、この悪事をはたらいた自民党、公明党、維新の会――「悪政3兄弟」に退場の審判を下そうではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 安倍政権は、内戦が深刻になっている南スーダンに派兵されている自衛隊に「駆け付け警護」の新任務を与えました。私は、国会で何度かこの問題で、安倍首相と論戦しましたが、本当に無責任なのです。いま南スーダンが内戦状態になっているということは世界周知のことでしょう。それなのに、絶対に「内戦」と認めないんです。戦闘があんなにひどくなっているのに、「戦闘」とも認めない。それでは一体何なんだと聞くと、「衝突」ですという。みなさん、危険を危険と認めないのが、一番危険ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 南スーダンPKOに派兵された自衛隊への新任務付与はただちに撤回する。自衛隊は南スーダンからすみやかに撤退することを、強く求めていきたいと思います。(拍手)

 それからもう一つ、沖縄に対する安倍政権の強権を許すわけにいきません。辺野古新基地を力ずくでごり押しする。オスプレイの墜落事故が起こりました。ところが事故が起こって6日後に、訓練の再開をする。それを日本政府は「理解する」といって認めた。昨日(6日)、空中給油の訓練も開始すると米軍が決めた。日本政府はそれも「理解する」という。アメリカのやることはなんでも「理解」、なんでも賛成。これで主権国家の政府と言えますか。(「言えません」の声)

 みなさん。オスプレイの問題は沖縄だけの問題ではありません。日本全国で低空飛行訓練をやり、日本全国でオスプレイが飛びまわろうとしている。沖縄と本土が連帯して、オスプレイの撤去を求めようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

「高支持率」の内実は脆い―野党の「受け皿」見えれば状況は変わる

 さてみなさん。これだけ悪事をはたらいているのに、「どうして安倍政権の支持率が高いのか」という疑問をおもちの方もいるかもわかりません。

 しかし、私は、安倍政権の「高支持率」なるものの中身はたいへん脆(もろ)いということを言いたいと思います。なぜならば、安倍政権が進めている一つひとつの政策をみたら、どれも国民多数が反対しているものばかりではないですか。積極的な支持ではないのです。

 安倍政権に代わる、強力で魅力のある野党の「受け皿」を示すことができれば、状況は大きく変わるのではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 野党と市民が本気で結束して、「ここに安倍政権に代わる希望があり、展望がある」と示すことができれば、必ず情勢を大激変させ、安倍政権を退陣に追い込むことはできると思います。どうかそれをやろうではありませんか。(「その通り」の声、大きな拍手)

多様性を大切にして、一致点で団結し、安倍政権を打ち破ろう

 みなさん。私たちは、解散・総選挙がいつあっても勝利できるように準備したいと思います。

 総選挙で野党共闘を成功させようと思ったら、共通政策を豊かで魅力あるものにしていくこと、本格的な相互推薦・相互支援の協力を行うこと、そして政権問題でもぜひ前向きの合意をつくっていきたいと思います。

 私たち野党は、相互の違いはもちろんあります。全部同じだったら同じ政党になる。違いがあって当然なんです。違いがあったとしても、その違いをお互いに認め合う。お互いに尊重しあう。お互いにリスペクト(尊敬)して、一致点で団結してたたかう。多様性を大事にしてたたかう。これが大事ではないでしょうか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 安倍政権は多様性ゼロですよ(笑い)。野党の側が豊かな多様性をもって、同時に、一致点で団結してたたかう。これで打ち破ろうではありませんか(「そうだ」の声、大きな拍手)。そのために頑張りぬく決意を申し上げるものです。(大きな拍手)


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