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2017年1月1日(日)

主張

2017年幕開け

新しい日本へ、さらに力合わせ

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 2017年が幕を開けました。日ごろのご購読、ご支援に感謝し、新年のごあいさつを申し上げます。歴史を前にすすめる本流と、それに逆らう流れとがぶつかり合う激動のなかでの年明けです。

 衆院議員の任期も折り返しの2年を過ぎ、解散・総選挙がいつでもありうる年です。強権・暴走を強める安倍晋三政権と対決する市民・野党の共同のたたかいが広がりをみせています。共闘の発展に力を尽くしている日本共産党は1月に党大会を開きます。日本の政治の前途を開く年へ、ともに力を合わせようではありませんか。

改憲許さず憲法を生かす

 年頭にあたり、心にしっかり刻みたいのは、今年、日本国憲法の施行から70年を迎えることです。

 「世界にさきがけて『戦争をしない』という大きな理想をかかげ、これを忠実に実行するとともに『戦争のない世界』をつくり上げるために、あらゆる努力を捧(ささ)げよう。これこそ新日本の理想であり、私たちの誓いでなければならない」。1947年5月に発行された冊子『新しい憲法 明るい生活』に記された9条の解説です。当時国会に設けられた憲法普及会が作成したこの冊子は、2000万部が全国の家庭に届けられました。

 「人はみんな平等だ」「女も男と同権」。日本国民とアジア諸国民に甚大な犠牲と被害をもたらした侵略戦争への痛苦の反省に立って、戦前の政治・社会体制と決別し、日本の再出発への熱い思いが随所から伝わります。それから70年―。国民は、繰り返される改憲の企てを許してきませんでした。

 安倍政権のめざす「戦後レジーム(体制)からの脱却」は、憲法にもとづく日本のあり方を根本から覆すものです。集団的自衛権行使容認の閣議決定、戦争法成立強行など立憲主義を破壊した政権の強権・暴走ぶりは、昨年の国会での悪法の相次ぐ強行にみられるように歯止めがありません。

 衆参両院で改憲勢力が3分の2を占めたことで、改憲が加速する危険がある一方、改憲勢力内でも具体的な改憲案づくりで矛盾を抱えています。「安倍改憲」に大義はありません。変えるべきは憲法ではなく、憲法を破壊する政治です。世界に誇る憲法を生かす政治へ道を開くことこそが重要です。

 民意に背く戦後最悪の反動政権を一日も早く終わらせなければ、日本の未来は開けません。きたるべき総選挙で、野党と市民の共闘をさらに前進させ、衆議院での「改憲勢力3分の2体制」の打破、自民・公明とその補完勢力を少数に追い込むことが求められています。新しい年を、改憲策動を打ち破り、立憲主義・民主主義・平和主義を貫く新しい政治へ、転機となる年にしていきましょう。

95年の党の歴史を胸に

 戦前の1922年に結成された日本共産党は今年7月、創立95周年を迎えます。弾圧や迫害にも屈せず国民主権と反戦平和の旗を掲げ続けた先輩たちの命がけのたたかいは、戦後の憲法にも生きています。どんな困難にも屈せず、未来を見通し、時代を切り開いてきたのが95年の党の歴史です。

 先駆性と不屈性を引き継ぎ、その到達と成果の上にたち、野党と市民の共闘の力で政治を変えるという、かつてない歴史的情勢をさらにすすめるため、国民とともにいっそう力を尽くす決意です。


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