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2016年12月16日(金)

きょうの潮流

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 毎年恒例のすす払いが各地のニュースをにぎわし、正月の準備をはじめる事始めの日もすぎました。12月も残り半分。慌ただしく時が流れゆく師走です▼慌という漢字は「心の中に何もない」ことを表しているそうです。成り立ちをみると、心の字を立てたりっしんべんに荒の字をあわせたもの。あわてる、おそれるのほかに、ぼんやりするの意味も。心が空になるほどの年の瀬の慌ただしさでしょうか▼それに便乗しようとでも考えたか、政権の性急さばかりが目立った国会でした。TPP、年金、カジノ。この国が積み上げてきたものを乱暴に壊してしまう法案が次々と。しかも数を頼んで異論を封殺し、会期を再延長してまで押し通す。みずから言論の府を汚しながら▼直近の世論調査をみても、国民の多くが反対、あるいは慎重な審議を求めていました。それを、ことさら急いで強行を重ねていった安倍政権と、国会内の多数をかさに着た自公や維新のやり方は国民軽視の極みです▼最終盤には、オスプレイが落ちて国民が不安と恐怖におののいているさなかに、お金を巻き上げる賭博の合法化に躍起となる。もはや、この政権の暴走ぶりは自分たちでも制御不能に陥っているのではないか▼2016年の終わりの国会でくり広げられた異様な光景。たとえ法案が通っても、悪行は消えず、たたかいは続きます。国民の声が届かない政治をすす払いし、新しい日本の事始めを。その役割を担っているのは、主権者である私たち一人ひとりです。


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