「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年12月10日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 2004年の盧武鉉(ノムヒョン)大統領、今回の朴槿恵(パククネ)大統領。韓国大統領が国会から弾劾訴追されるのは2回目です。前回も今回も、爆発的な民心が韓国全土を揺り動かしました。ただし、まったく正反対の民心です▼盧氏のスローガンは「国民が大統領」。「ボス型政治」を仕切る従来の有力政治家の影響力を排除する政治を推進します。危機感を覚えた政治家による弾劾訴追は国民の反発を受け、ソウル中心部は連日、弾劾に反対する市民で埋め尽くされました▼直後に行われた総選挙で大統領の与党が議席を3倍に増やして単独過半数を獲得し、憲法裁判所は弾劾訴追を棄却。「大統領を守る」ことが民主主義を守ろうという民心でした▼今回は「大統領は即時辞任せよ」が圧倒的な民心。財団への寄付金拠出の強要や、国家機密流出事件などの「共犯」とされた大統領には辞めてもらうことが、民主主義を守ることだという民心です▼04年と今回の大集会に参加した市民はこう言います。「一種の市民革命ですよ。国民の声を聞かない政治は敗北するということです」▼盧氏の若手弁護士時代をモデルにした映画「弁護人」が日本で上映中です。全斗煥(チョンドゥファン)独裁政権下の1981年、学生らが「北朝鮮の手先」にでっち上げられた事件が基です。「卵で岩が割れるか」と言う盧氏に、学生がこう返します。「岩は固くても死んでいる。だけど卵は生きている。卵はいつか鳥になって、岩を越えていく」。市民という卵が力を合わせれば強権政治を打ち倒せるに違いありません。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって