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2016年12月1日(木)

砂利運搬 過積載か

沖縄・伊江島 CV22・F35B訓練場化工事

日米両政府のモラル欠如鮮明

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 本土に配備される特殊作戦機CV22オスプレイとF35Bステルス戦闘機の訓練を行うため、米軍伊江島補助飛行場(沖縄県伊江村)大幅拡張工事(今年8月着工)に投入されている砂利運搬ダンプカーに違法積載量の疑いが出てきました。

高江を上回る

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(写真)約1300トンの砂利を積んだ作業船=11月28日、沖縄県伊江村

 違法が疑われるのは、同村・伊江港から工事現場まで砂利を運ぶダンプカー。米軍から拡張工事を請け負ったゼネコンが村に提示した計画によると、年内だけで砂利運搬船が11月に10回、12月に21回運航されます。1回あたりに積載される重さのトン数は明らかにされていませんが、日本共産党の名嘉実村議が関係者から得た情報によると、1隻あたり約1300トンの砂利を積載。これだけで4万トン(31回の運航)を超えることになります。

 さらに生コンや、内容が不明な資材約2200トンなど、他の資材搬入計画もあります。搬入される資材の総量は年内だけで、同時並行で進められている東村高江の米軍オスプレイパッド(着陸帯)建設を大きく上回るのは確実です。

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(写真)過積載の疑いがあるダンプカー=11月28日、沖縄県伊江村

 関係者によれば、1隻1300トンの砂利を10トンダンプのべ100台で港から工事現場の飛行場内までピストン輸送。単純計算すると1台あたり13トンとなり、過積載の疑いが濃厚です。ダンプを運行する業者は「積載量は1台10トンだと聞いている」と証言します。

県道に土砂も

 本紙は11月28日午前、砂利の搬入作業を目視で確認しました。ダンプ14台がおおむね7往復、のべで約100台。運ぶ順番が後になるほど、ショベルカーでダンプ荷台に積み込まれる土砂の量は多くなっていきました。

 伊江村ではこれまでも、ダンプが通行する県道などで土砂がこぼれ落ちるなどの被害が発生しています。

 ダンプ過積載の疑いは、防衛省沖縄防衛局が発注した高江着陸帯建設でも指摘されています。県民世論無視の基地増強工事を強行する日米両政府のモラル欠如は鮮明です。


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