「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年11月12日(土)

リニア、問題山積 JRは傲慢

参院委 参考人「説明は不十分」

山添氏が質問

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 参院国土交通委員会は10日、JR東海のリニア中央新幹線計画への3兆円の公的資金投入を可能にする鉄道建設・運輸施設整備支援機構法改定案の参考人質疑を行いました。

 参考人の川村晃生慶応大名誉教授はリニア建設の問題点として▽東海道新幹線の3・5倍もの莫大(ばくだい)なエネルギーを使う▽事故発生時の対策が十分検討されていない▽JR東海の社長がリニアは「絶対にペイしない(採算が合わない)」と言っている▽自然破壊への検討が不十分▽建設残土の処理場が4分の1しか決まっていない―ことを挙げ、「これだけ問題があるのに、環境影響評価を3年しかやっていない。住民への説明も不十分だ」と指摘。「インフラと経済性だけが議論されている現状は、空疎でいびつであり、貧しい」と強調しました。

 日本共産党の山添拓議員は、川村氏も原告に加わっているリニア計画の認可取り消しを求める住民訴訟について質問。川村氏は「何ら合理的な説明がされず、JR東海は傲慢(ごうまん)、不誠実な態度で事業を進めている。その不満が爆発して訴訟に至った」と訴えました。

 一方、公金投入は「早期整備の促進にとって望ましい」と述べた杉山武彦一橋大名誉教授は、公金投入を「公的支援」と表現。山添氏の質問に「JR東海への経営支援だとの議論があるが、そういう色合いがあることは否めない」と語りました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって