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2016年10月12日(水)

増田 鮮やか逆転勝ち

将棋新人王戦 難解な詰み読み切る

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(写真)感想を述べあう、第2局を制した増田康宏四段(右)と石田直裕四段。中央は立会人の宮田利男八段=11日、東京都渋谷区の将棋会館

 第47期将棋新人王戦決勝三番勝負は増田康宏四段(18)が苦しい将棋を逆転で2連勝をあげ、第2局で決着しました。第2局は立会人の宮田利男八段も「いい将棋を見せてもらった」と激賞するほどの、あざやかな逆転勝ちでした。

 第2局は増田四段の先手番。戦型は後手四間飛車となりました。

 後手の美濃囲いに対し、先手は19手目▲8六歩から玉を銀冠に囲う展開に。石田四段の34手目△8四歩に対し増田四段が1時間5分の大長考。▲同角からの激戦も予想されましたが、▲3八飛と決戦を回避。ここから第2の駒組みに。後手は銀冠に組み替えた後、48手目に1時間14分の大長考で△3五歩から仕掛けてたたかいの火ぶたが切られました。

 増田四段の▲1一香成(59手目)のあと、後手の左銀、左桂がさばけて控室の評価は「後手よし」でした。

 89手目▲3一角成から増田四段が寄せ合いに転じ、どちらの玉が詰むのかの緊迫した状況となりました。1分の秒読みの中で、増田四段が後手玉の難解な詰みを読みきり、新人王の座を勝ち取りました。

 10代での新人王獲得は、2006年・第37期の糸谷哲郎新人王(当時17歳)以来、10年ぶりのこと。師匠の森下九段も1990年・第21期に新人王を獲得しており、師弟の新人王獲得です。

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