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2016年9月8日(木)

2016米大統領選 投票まで2カ月

トランプ氏 差別言動を調整

クリントン氏 好感度伸びず

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 2期8年の任期を終えるオバマ米大統領に代わる大統領の選挙(11月8日投票)まで残り2カ月、民主党候補の前国務長官ヒラリー・クリントン氏と共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏の争いは終盤に入り、今月下旬から両候補が直接対決する討論会が始まります。

 (ワシントン=洞口昇幸)


 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、8月25日〜9月2日の各世論調査の支持率の平均はクリントン氏が46%、トランプ氏は40%。一方、9月6日発表の最新の米CNNの世論調査では、クリントン氏が43%、トランプ氏は45%でした。

 共和党内で主に経済や既存政治への不満を抱く白人有権者の受け皿となり、党指名候補を勝ち取ったトランプ氏も、一般有権者からの支持はクリントン氏を下回る傾向。これまでの過激で差別・排外主義的な言動を調整する動きがみられます。

 8月18日のノースカロライナ州の演説でトランプ氏は、これまでの自身の暴言について「本当に後悔している」と発言。9月3日には、ミシガン州デトロイトの黒人が集う教会を訪れ、「話を聞き、学ぶために来た」などと述べて支持を訴えました。

 一方で同氏は、メキシコとの国境に不法移民対策として「壁」を建設し、その費用をメキシコ政府に求めることや、イスラム諸国を念頭に移民受け入れの一時凍結、受け入れの際の「イデオロギー調査」を提唱するなど、差別的な主張も続けています。

 クリントン氏は5日、イリノイ州での演説で「富裕層上位だけでない全ての国民に機能する経済をつくる」と改めて強調。トランプ氏の唱える米国のあり方は「とても暗く、とても不吉で、とても憂鬱(ゆううつ)だ。私の知っている米国ではない」と批判しました。

 トランプ氏の批判を強めるクリントン氏も、“好感度”は引き続き良くありません。最新のCNNの世論調査では、「支持する、しないに関係なく、どちらがより正直で信頼できるか」との問いに、クリントン氏と答えたのは35%、トランプ氏と答えたのは50%でした。

 国務長官時代、私用メールアドレスを公務に使っていた問題や、関係する慈善団体の大口献金者への便宜供与疑惑が影響しているとみられます。

 大統領候補の討論会は9月26日に第1回、10月に第2回、第3回を実施。副大統領候補同士の討論会も同月に1回行われます。


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