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2016年8月8日(月)

広島に連帯 語り継ぐ人々

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(写真)6日、パリ中心部の共和国広場で開かれた広島追悼集会で、原爆犠牲者追悼の詩を朗読する仏市民ら(島崎桂撮影)

仏各地で追悼集会

 【パリ=島崎桂】フランス各地で6日、原爆犠牲者を追悼し、核兵器廃絶を求めるさまざまな取り組みがありました。パリ中心部の共和国広場では、在仏日本人やフランス人ら約100人が参加する追悼集会が開かれました。

 参加者は広島への原爆投下時刻の午前8時15分から1分間黙とう。パリ在住のピアニストで、福島とチェルノブイリの子どもの保養活動に取り組む広田祐子さんの琴の演奏に乗せ、犠牲者追悼の詩を交代で朗読しました。

 仏市民団体「核兵器ストップ」のドミニク・ラランヌ代表は開会にあたり、「原爆投下という人道に対する罪の犠牲者を追悼するため、私たちはここにいる」と指摘。国際的に高まる核兵器禁止の機運に触れ、「核兵器禁止条約」実現への協力を呼び掛けました。

 集会に参加したジゼール・ヌブランシュさん(88)は広島・長崎への原爆投下を振り返り、「当時、多くのフランス人が『これで戦争が終わる』と安堵(あんど)したけど、『戦争を終わらせた原爆』という考えを認めてはいけない。そのためにも被爆者の実像や核の脅威を語り継ぐ必要がある」と語りました。

 集会は「仏平和運動」や「核脱却」など複数の市民・反核団体が共催しました。これらの団体は7年前から毎月1回、仏国防省前で抗議行動を実施し、仏政府に核放棄を求め続けています。

 共和国広場では6日、核兵器の脅威や被害を告発するパネル展が開かれたほか、一部市民は核兵器廃絶を求める4日間のハンガーストライキを開始。同様の取り組みは仏各地のほか、米国、英国、ドイツ、トーゴ、ナイジェリアの各国でも同時に実施されています。

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(写真)自転車で市内を回る直前に、ホワイトハウス前で核兵器の廃絶を訴える参加者=6日、ワシントン(洞口昇幸撮影)

自転車に乗って米首都駆ける

 【ワシントン=洞口昇幸】米国の首都ワシントンで6日、自転車で走りながら、核兵器の非人道性や廃絶を訴える行事「バイク・アラウンド・ザ・ボム」が行われました。炎天下にヘルメット姿で自転車にまたがった大勢の参加者が、ホワイトハウス前から出発し、ワシントン市内約12キロを駆けました。

 同行事は、核兵器廃絶を求める国際的運動体「グローバル・ゼロ」が主催。広島に投下された原爆と同型がワシントンに落ちた場合に想定される、建物等が即時に破壊される区域周辺を回るというものです。

 訪米中の広島の被爆者、箕牧智之(みまき・としゆき)さん(74)も自転車に乗って参加しました。

 参加者は、ホワイトハウス前で「核兵器はノー!廃絶を!」と唱和。

 参加者の一人のミーガン・リオンさん(27)は、「核兵器の威力や使用後の悪影響を考えると、なくさなければ平和は来ない。米政府には廃絶に向けて行動してほしい」と語りました。


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