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2016年8月4日(木)

きょうの潮流

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 重要閣僚に起用―。自民党の稲田朋美前政調会長にそのような話が浮上した時、筆者が抱いた不安が的中しました。3日に行われた安倍内閣改造。よりによって対外関係にも大きな影響を与える防衛大臣への起用です▼名うての9条改憲派で知られる稲田氏の入閣。衆参「3分の2」を背景に改憲を強力に推進しようという安倍政権の意思であることは間違いありません。しかし、稲田氏の言動にはそれにとどまらない深刻さがあります▼旧日本軍「慰安婦」や南京大虐殺、東京裁判を否定し、靖国神社への参拝を繰り返してきた稲田氏。対外的には侵略戦争美化の立場だと受け取られ、中国や韓国、さらに米国内からも反発の声が出るのは確実です▼加えて深刻なのは、「ヘイトスピーチ」を繰り返している在日特権を許さない市民の会(在特会)関係者からの献金授受、日本版ネオナチ団体関係者との記念撮影など、差別・排外主義者との親密ぶりです。夫婦別姓に反対し、古い家族観への固執ぶりもうかがえます▼世間の反発を覚悟で、このような人物をあえて重要閣僚にすえる。その背景には、自民党そのものの極右化に加え、衆参で議席の多数を占めたことによる「数のおごり」があります▼しかし、参院選で自公両党は憲法改定をひた隠しにしてきました。国民は安倍政権に改憲の信任を与えていないどころか、安倍改憲を許さない野党共闘候補は11の1人区を制しました。世論を軽視し暴走に突き進めば、その先には破たんが待っています。


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