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2016年7月25日(月)

原発への態度 違い鮮明

鳥越氏 “依存しない社会を”

小池氏“欠かせないエネルギー源”

増田氏“動かすという政策認めよ”

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 東京都知事選に立候補している候補者の原発に対する態度の違いが鮮明になっています。野党統一の鳥越俊太郎候補(共産、民進、生活、社民推薦)、元総務相の増田寛也候補(自民、公明、こころ推薦)、元防衛相・環境相の小池百合子候補のこれまでの言動と主張を比べてみました。

 鳥越候補は18日の渋谷駅前の街頭演説で、環境問題に話をすすめ、「私は、脱原発ということを言いたい」と切り出しました。「あの福島の状況をみるにつけ、原発は人間の手には負えません。原発はできる限りゼロに近づけていきたい。東京都が率先して自然再生エネルギーを導入して、原発に依存しない社会をつくっていく」と訴えました。

 鳥越候補は、ジャーナリストとして福島第1原発事故を取材しています。

 小池候補は、告示前日の13日の日本記者クラブ共同会見の際には、「原発については、安全確保が第一」と述べるにとどめました。ところが、これまで原発の事故・トラブルが起こるたびに、声高に原発推進を主張しています。

 小池氏の公式ホームページに掲載されている『VOICE』2003年9月号の対談記事。小池氏は「今回、原子力発電所が数珠繋(つな)ぎに問題を起こした」と指摘。この年、東京電力が原発のトラブル隠しが発覚したため、東電の原発すべてが停止しました。ところが小池氏は「猛反省が必要ですが、むしろ安全性を再確認し、原子力発電の再出発に役立てる」と開き直りました。

 自然エネルギーについては、「補完的なもの」「メインのエネルギーになるには無理がある」と切り捨て、「やはり原発は欠かせないエネルギー源」だと強調しました。

 この対談が発表された直後の9月24日、小池氏は環境相に抜擢されました。

 2011年、福島第1原発事故のあと、民主党政権時代に菅直人首相(当時)の「脱原発依存社会」発言に対して、小池氏は「原発の輸出ということを進めているんですが、新成長戦略から原発を外すのか」(7月19日、衆院予算委員会)とかみつきました。

 元総務相の増田寛也候補は、共同会見でも「安全性が確保された原発を動かすという政策は認められるべきだ」と発言し、明確な再稼働容認です。

 知事選告示前日まで東京電力ホールディングスの社外取締役でした。安倍政権下の原発政策を議論した経済産業省の各種審議会に野村総研顧問などの肩書きで出席。原発新増設などの発言を繰り返しています。


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