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2016年6月8日(水)

きょうの潮流

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 「作詞をしてヒットするとやめ、本を書いてベストセラーになるとやめる。恥ずかしいから。含羞(がんしゅう)です」。以前、永六輔さんが新聞のコラムで書いていました▼若い時分に出会った才多き仲間たち。永さんは彼らの背中をみて歩き、前に出なければ間違うことはないと思って生きてきたと。「ぼくもいろいろやったけど、等身大でいられるラジオは続けている。テレビは大きく見えたり、ゆがんで見えたりするから」▼目立つこと、他人や世間に恥じらう感覚は昔から日本の文化として語られてきました。しかしこの人たちを見ていると、そんなたたずまいは微塵(みじん)も感じられません▼公私混同のお金の使い方が天下に知られても言い訳ばかりの舛添都知事。「第三者」に調査を委ねても納得できる説明はなし。何でも政治活動に結びつけて「違法性はない」と結論づける。普通なら穴があったら入りたい状態なのに、都議会の追及にも知事にとどまると▼恥を知らないといえば、口利き疑惑で閣僚を辞めた自民党の甘利明議員も。辞任会見から4カ月余。睡眠障害を理由に国会での説明に応じず、閉会後に平然と政治活動を再開させる。あれだけ実態があらわになりながら、嫌疑不十分とされたらもういいのか▼胸にたまる腹立ちや苛(いら)立ち。やましいことを恥ともしない政治がまかり通れば、ますます不信は高まり、社会にも負の影響を及ぼすだけです。批判の声を謙虚に受けとめず、身も正せない。こんな政治家を居座らせていては日本の恥です。


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