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2016年6月6日(月)

暴走に対決、対案を示す 共産党躍進で新しい政治を

札幌 志位委員長が訴え

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(写真)志位和夫委員長(右から2人目)と、いわぶち友参院比例予定候補(右端)、森つねと選挙区予定候補が訴える街頭演説=5日、札幌市

 参院選(22日公示、7月10日投開票)が目前に迫り、野党共闘の成功と日本共産党の躍進を必ずかちとろうと5日、志位和夫委員長を迎えた街頭演説が札幌市の大通公園で行われました。公園の広場は、熱心に聞き入る聴衆でぎっしりいっぱいに。志位氏が訴えを始めると、足を止める人が相次ぎ、力強い拍手や歓声が何度も起こり、さわやかな初夏の公園は熱気に包まれました。

 いわぶち友比例予定候補、改選3議席を争う森つねと北海道選挙区予定候補が必勝の決意を表明。4月の衆院北海道5区補選で野党統一候補として大健闘した池田真紀さんが駆けつけ、補選での日本共産党の推薦と協力に感謝を述べ、志位氏らとがっちり握手を交わしました。

首相の野党共闘攻撃に答える

 志位氏は「北海道5区補選での池田真紀さんの大健闘は、野党と市民が一つに力をあわせれば自民党を倒せるという希望を全国に与えました」と語るとともに、全国32の参院選1人区すべてで野党統一候補が実現したことを報告。そのすべてで勝利を勝ち取る決意を表明しました。

 そのうえで、志位氏は、安倍晋三首相が3日の福島県での演説で、安保条約や自衛隊で政策の違うものが選挙協力をやることは許せないなどと野党共闘への攻撃を行ったことに反論。「野党は『安保法制廃止、立憲主義を取り戻す』という大義で結束しています。立憲主義の回復とは、憲法を守る政治を回復するということです。それはあれこれの政策の違いを横においてでも最優先で取り組むべき国の土台を再建する仕事です。『許せない』のは立憲主義を壊した安倍政権です」と力を込めると、「そうだ」の声と大きな拍手が鳴り響きました。

 日本共産党躍進へ、「比例代表選挙と複数区では、野党は競い合って自公を打ち負かすという立場でたたかいます」と表明。いわぶち予定候補をはじめ比例候補「ベスト9」全員の勝利、激戦の北海道選挙区で森予定候補を必ず国会に押し上げてほしいと熱く呼びかけました。

戦争法・安倍改憲ノーの審判を

 「参院選の争点はどこにあるか」。こう問いかけた志位氏は、安倍首相が過去2回の国政選挙でもっぱら「アベノミクス」を訴えながら、選挙で多数を得ると秘密保護法や戦争法を強行してきたことを示し、「こんなことを3回も繰り返させるわけにはいきません。『アベノミクス』の是非は大争点の一つですが、『安倍暴走政治』の全体が問われます」と強調。「とりわけ、この参院選は安保法制=戦争法を強行した後の最初の国政選挙です。首相は、昨年の国会で、戦争法を強行するさいに、『次の選挙で国民の審判を仰ぐ』『これがまさに民主主義だ』とのべました。ならば憲法破りの政治をやった勢力に退場の審判を下そうではありませんか」と訴えると、聴衆は力強い拍手で応えました。

 さらに志位氏は、首相が「憲法を改正していく。自民党の憲法改正草案を(国政選挙で)お示ししていきたい」と公言するもとで、「『自民党改憲案』を許していいのかどうかは大争点です」と強調。「自民党改憲案」の危険性を解き明かし、「戦争と独裁に道を開く『安倍改憲』にストップの審判を下しましょう」と呼びかけました。

憲法9条に立った平和の外交戦略こそ

 志位氏は、「それでは北東アジアの平和と安定をどう築くか」と語りかけ、北朝鮮による核・ミサイル開発を厳しく批判するとともに、「軍事に軍事で構えたら危険な悪循環に陥ります。対話しか解決の道はありません。国際社会の一致結束した外交努力こそ必要です」と力説。日本共産党が提唱した「北東アジア平和協力構想」を紹介し、「日本に今必要なのは戦争法ではありません。憲法9条の精神に立った平和の外交戦略ではないでしょうか」と訴え、大きな拍手が起こりました。

経済に民主主義を――「三つのチェンジ」

 志位氏は「アベノミクス」の問題に話をすすめ、安倍首相が消費税増税先送りに追い込まれたことについて「『アベノミクス』の失敗、消費税大増税路線の失敗を示すものです」と指摘。「首相は『アベノミクスのエンジンをもっとふかす』といいますが、“欠陥車”のエンジンをふかしたら車が炎上してしまいます。日本経済は文字通り『火の車』になってしまいます。“欠陥車”はリコールしてスクラップ工場に送るしかありません」と、経済政策の転換を訴えました。

 志位氏は、「消費税10%増税は、先送り実施でなく、きっぱり断念すべきです」と述べたうえで、大企業の法人税や富裕層の所得税に優遇措置があることを示して、「富裕層と大企業に応分の負担を求める改革で暮らしを支える財源をつくろう」と提案。格差をただし、経済に民主主義を確立する日本共産党の「三つのチェンジ」の一つひとつを丁寧に訴えると、節々で共感の拍手と「そうだ」の声がわき起こりました。

主権者・国民の力で新しい政治を

 志位氏は、環太平洋連携協定(TPP)について、「国民に十分な情報提供」もなく、農産物の重要5項目(コメ、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖)には「無傷な品目は一つもない」と政府も認めたことを指摘して、「国会決議」に二重に違反し、「聖域を守った」という政府の言い分は国民への大ウソだと批判。「ぶれずに反対を貫く共産党の躍進でTPPを阻止し、北海道の農業と地域経済を守り、発展させましょう」と呼びかけると、力強い拍手が起こりました。

 志位氏は、沖縄での元米海兵隊員による卑劣な蛮行について、「被害にあった女性は、島ぐるみの怒りが吹き上がった1995年の少女暴行事件の年に生まれた方とのことです。痛恨の思いです。基地を押しつけ続けた日米両政府の責任は極めて重い」と糾弾。「沖縄の問題は、全国の問題です。沖縄に連帯し、基地のない平和で豊かな沖縄をつくっていきましょう」と力を込めました。

 最後に志位氏が、日本共産党のかけがえない値打ちを縦横にときあかし、「安倍政権の暴走に正面から対決し、国民の立場で対案を示し、野党と市民の共闘をすすめる日本共産党を躍進させ、主権者・国民の力で新しい政治、政府をつくりましょう」と力いっぱい訴えると、広場を埋めた聴衆から盛大な拍手と声援がわきおこりました。

 2歳の娘を連れて聞いていた20代の女性=札幌市北区=は「戦争法の問題が一番大事だと思う。共産党に頑張ってほしい」。旭川市から来た女子大学生(23)は、野党共闘の成功への願いを語り、「共産党の政策はぶれずに一番しっかりしている。大きくならなくてはいけないと思った」と期待を寄せました。


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