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2016年5月27日(金)

福島第1 防潮堤強化策なし

塩川氏、政府の対応追及

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(写真)質問する塩川鉄也議員=24日、衆院環境委

 日本共産党の塩川鉄也議員は24日の衆院環境委員会で、東京電力福島第1原発の津波対策の問題点を指摘し、政府の対応を追及しました。

 福島第1原発は新規制基準に準じて策定された検討用津波の高さが26・3メートルであるにもかかわらず、現在設置されている防潮堤は東北地方太平洋沖地震後の緊急対応として14・2メートルの津波を想定して設置されたものです。

 塩川氏が26メートルの津波に対応した防潮堤の強化策をただしたのに対し、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、防潮堤の強化策がないことを認め、「(26メートルの津波に対する)防潮堤を造ることは現実的にあそこの場所では極めて困難。浸水防止というより汚染水の大量漏えいを防止する対策を求めている」と答弁しました。

 塩川氏は、東電の評価でも26メートルの津波が来た場合、タービン建屋の外壁が壊れるとされていることなどを指摘し、政府の対応を「老朽化、地震、津波、爆発事故による建物の劣化を想定していない」と告発しました。

 さらに、「(新たな)防潮堤を造らないことに地元への説明もない。地元住民の不安を拡大するだけだ。あらゆる手段を取る立場で、防潮堤の強化をしっかり行うこと」を求めました。


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