「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年5月25日(水)

「美(ちゅ)ら海に戻った」

辺野古 浮具、全て撤去

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)フロート(浮具)と作業台船などが撤去され、かつての美ら海を取り戻した辺野古崎(左)と大浦湾=24日、名護市

 沖縄県名護市の辺野古崎と大浦湾で、新基地建設の埋め立て工事に反対する県民の抗議、監視行動を排除するために沖縄防衛局が敷設していたフロート(浮具)は24日までに全て撤去されました。

 「もとの豊かな『美(ちゅ)ら海』にもどった」。この日、早朝から辺野古崎と大浦湾の監視行動で「平和丸」のかじをとった牧志治船長(66)が笑顔でつぶやきました。

 ジュゴンやサンゴ礁が生息する青い海を人工的に「囲い込む」ように十数キロも連なるオレンジ色の浮具、コンクリートブロックなどの埋め立て資材を満載した作業台船、餌場へのジュゴンの回遊を閉ざすように海中深くつきさしたままのボーリング調査のためのガイドパイプが撤去されました。

 翁長雄志・沖縄県知事による前知事の埋め立て承認「取り消し」で、政府がこの取り消しを求めた代執行訴訟の「和解」協議の結果、埋め立て工事の法的根拠を失った国側に対し、沖縄県側が「工事を中止し、フロートやブイ、制限区域廃止」などを求めたもの。

 国側は4月14日の県との作業部会でフロート撤去を検討、4月30日から撤去作業を開始しました。ブイの撤去や制限区域廃止は拒み続けています。

 二見以北住民の会の松田藤子会長は「フロート撤去を喜んでいます。沖縄戦で食べるものがないときから、この海で暮らしが支えられてきた。一日も早くもとの豊かな海を、オール沖縄の力と全国の支援で取り戻したい」

 ヘリ基地建設反対協の安次冨浩共同代表は「フロート撤去は沖縄県民のたたかいと全国の連帯した世論の成果。作業台船も姿を消した。さらに不法な臨時制限区域も廃止させ、海底に沈められたコンクリートブロックも引き揚げさせなければならない。新基地を白紙撤回させることが元海兵隊員の遺体遺棄事件などを繰り返させない最大の保証になる」と力をこめました。

 (山本眞直)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって