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2016年5月18日(水)

きょうの潮流

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 「あなたは戦争が始まるのを待っているのですか?」。非戦を選ぶ演劇人の会が呼びかけ、企画したピースリーディングが各地でとりくまれています▼戦争法や憲法9条をめぐる今の状況を映した台本が会から公開され、みんなで読み合う。誰でも自由に参加でき、言葉を通して人から人へ問題が共有され、多くの国民が選挙や政治に関心をもつ。その一助になってほしいと願って▼改憲をめざす安倍政権の登場は、皮肉なことに憲法や平和を守る運動を各界各層で燃え上がらせています。それは文学や映画、演劇をはじめ、数々の文化・芸術作品にも。いま俳優座が都内で公演している「反応工程」もその一つです▼太平洋戦争末期、九州の軍需工場に学徒動員された若者たち。敗戦濃厚の中で赤紙を突きつけられて悩み苦しむ者。自身の気持ちと周りの人たちに誠実でありたいと思いながら、何が正しいかを模索する者…。戦争によって人間がゆがめられていく様子が生々しい▼今回の公演は幅広い人や団体が呼びかけ、成功する会をつくりました。演劇と社会を結ぶ新たな試み。実際、会場には今の学生の姿が目立ちました。なかには団体で観劇を申し込んできた学校も▼会の共同代表の一人でもあるシールズの奥田愛基(あき)さんは「戦争体験者の日常は、ぼくらの現実とつながっていき、私たちの日常は未来へとつながっている」。時代をこえ、世代をこえ、みんなが幸せに暮らせる平和な社会をつくるために。その輪はたしかに広がっています。


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