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2016年4月30日(土)

きょうの潮流

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 「後世の人びとが生き地獄を体験しないように、生きている間に何としても核兵器のない世界を実現したい」。平均年齢80歳を超えた被爆者がその生涯をかけ、命をかけた「核兵器廃絶国際署名」運動が始まりました▼27日の渋谷街頭キックオフ行動。「ふたたび被爆者をつくるな」とのたすきをかけた被爆者が並びました。一番若い被団協事務局次長の濱住治郎(はますみじろう)さんは70歳です▼「おなか(胎内)から広島の惨状を見たと思う」。8月6日、妊娠3カ月の母親は姉たちを連れて、会社に出かけたままの父を捜しにでます。死体の臭い、焼けた熱さ…耐え切れない光景。やっとみつけたのは、バンドのバックルなど3点の遺品▼「写真でしか知らない父親。進学や就職、人生の節目ごとに、どんな言葉をかけてくれるかと胸でこだましてきました。私には戦争はまだ終わっていません」。47歳で亡くなった父の思い、犠牲になった14万人一人ひとりの思いがあったはず。「父の分まで生きて核兵器がない、ということにならないと、自分のなかでおさまりがつかない」▼被爆者国際署名の目標は世界で数億人。とくに核保有国と核の傘に依存する国での署名です。「核兵器廃絶を求める何億という世界の世論となって、国際政治を動か」そうと▼オバマ米大統領の広島訪問もとりざたされています。「被爆者の体験を聞いて署名すべき」と濱住さん。「核兵器を禁じることに何のためらいが必要か」と問いかける「被爆者の訴え」にいますぐ応えるときです。


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