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2016年4月13日(水)

きょうの潮流

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 憲法、立憲主義、国民主権とは何なのか。安保法制という名の戦争法が施行された日本だけの問題ではありません。東アジア各国で議論が盛んです▼日本と同様に米国と軍事同盟を結んでいるフィリピン。5月投票の大統領選候補、サンティアゴ上院外交委員長は、米軍のフィリピン軍基地展開を認める軍事協定の破棄を求めています。「フィリピンの主権、国民の権利を著しく傷つける憲法違反」だと。学生ら若い世代の支持を集めています▼半世紀ぶりに軍の政治支配から脱しつつあるミャンマー。今の憲法下では、国会議員の4分の1が選挙を経ない軍人議員で、国の「非常事態」には軍最高司令官が全権を握ります。与党・国民民主連盟(NLD)の議員は「国民主権はまだ実現していない。民主主義へのたたかいは続く」と気を引き締めます▼「タクシン派」政権を倒したクーデター以来、軍政が続くタイ。先月発表された新憲法案は軍人首相の誕生に道を開く内容です。「反タクシン派」で軍政寄りとみられてきた民主党も「国民の民主的な意思をゆがめる憲法」と声を上げ、20年以上も対立してきた「タクシン派」と足並みをそろえました▼国民の意思が無視され、民主主義の大原則が侵されるとき、どの国でもたたかいが始まります。やられっぱなしの主権者などいません▼タイ軍政のプラユット暫定首相は「国民に幸福を返すため」と圧政を正当化します。戦争法を「子や孫の世代に平和な日本を引き渡すため」と正当化する安倍首相とダブります。


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