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2016年4月12日(火)

新しい歴史的局面 野党共闘の成功と党躍進へ

参院選勝利へ共産党が5中総開く

かつてない挑戦で比例850万票・15%以上、複数区勝利を

志位委員長が報告・結語

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 日本共産党は10、11の両日、党本部で第5回中央委員会総会を開き、志位和夫委員長が行った幹部会報告と結語を全員一致で採択しました。総会は、参院選投票日まで3カ月と目前に迫る中、安倍政権打倒をめざし、野党共闘の成功、日本共産党の躍進を勝ち取るという、これまでにない新しいたたかいに挑戦することを確認しました。2日間で54人が発言し、「かつてない情勢のもとで、かつてない挑戦を」との決意を次々に表明し、熱気であふれました。報告はインターネット中継によって全国で視聴されました。


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(写真)幹部会報告をする志位和夫委員長=10日、党本部

 志位委員長は、(1)現在の情勢の特徴と参院選の意義(2)参院選の政治論戦(3)選挙戦の宣伝・組織活動をどう進めるか―の三つの主題で報告しました。

 情勢について、歴史の本流と逆流が真正面からぶつかりあう戦後かつてない新しい歴史的局面が生まれているとして、独裁政治に道を開く非常事態に直面▽同時に日本の歴史でも初めての市民革命的な動きの始まり▽いま戦後最大の歴史的岐路にあり、参院選は最初の一大政治戦となる―という情勢の特徴を示しました。

 5野党党首会談(2月19日)の画期的な意義として、日本の戦後政治史で初めて▽時の政権の打倒を正面の目標に掲げ、野党が全国的規模で選挙協力▽広範な市民・国民の運動と野党との共同の力でたたかう―こと、そして日本共産党が「戦争法廃止の国民連合政府」を「提案」し、現実政治に大きな影響を与え動かす力を発揮したことは党の歴史でも初めて―という三つの点を明らかにしました。その上で、5野党合意に基づく野党共闘の到達点と今後の課題を四つの角度から詳述。衆院小選挙区での協力態勢の構築は「急務」だとし、「本格的な具体化がはかられれば、多くの小選挙区で与野党が逆転し、情勢の大激変が生まれることは明らかです」と強調しました。

 参院選の意義と目標として、野党共闘を必ず成功させるとともに、日本共産党の躍進を必ず勝ち取ることを力説。比例代表を軸に「全国は一つ」の立場で大奮闘し、全国で「850万票以上、15%以上」を獲得、8議席の絶対確保と9議席への挑戦を訴えました。

 参院選の政治論戦では、他の野党、市民と力をあわせて戦争法廃止、立憲主義回復を最大争点にすえてたたかおうと呼びかけ、戦争法の三つの大問題を告発しました。このうち集団的自衛権の本質として、米国の言われるままに集団的自衛権を発動して侵略国の仲間入りをし、国民を進んで危険にさらすことを解明しました。

 志位氏は、「アベノミクス」、環太平洋連携協定(TPP)、原発、沖縄米軍基地、外交について、安倍政権が進めてきた暴走がどの分野でも破綻しつつあると詳しく述べ、党躍進で暴走政治にピリオドを打ち、政治の転換をはかろうと訴え。日本共産党の三つの値打ちを語るとともに、政府・与党による攻撃に対して、他の野党、市民の運動と力をあわせて打ち破ろうと呼びかけました。

 志位氏は、かつてない情勢のもとでの選挙戦にのぞむ構えを4点にわたって強調し、「参院選は、戦後かつてない新しい歴史的局面が生まれるもとで、日本の戦後政治史のなかでも初めて野党と市民が力をあわせてたたかう歴史的選挙となります。投票日まで3カ月。一日一日が歴史を分ける重要な日々となります。力あわせ、選挙に勝ち、安倍政権を倒し、新しい政治、新しい政府への道を開こうではありませんか」と呼びかけました。

志位委員長が結語 5中総

 日本共産党第5回中央委員会総会2日目の11日、志位和夫委員長が討論の結語を行いました。

 志位氏は、2日間で54人が発言し、幹部会報告の提起が正面から受け止められ、豊かに深めるものだったとのべ、インターネットを通じた全国の視聴は1万1828人と、中央委員会総会として最高となったことを紹介。国民的大義を掲げた野党共闘にとりくむ党の奮闘が生き生きと語られたことを示し、「日本共産党の活動が新しい段階に入っていることを示す、まさに歴史的総会となりました」と、5中総の歴史的な意義を強調しました。

 討論では、野党・市民の共闘が進むなかで情勢の激変が生き生きと語られ、その中で、(1)「政治は変えられる」という希望が、これまでになく広範な人々から語られているという国民全体の中に大規模な変化が起きている(2)国民と党との関係が大きく変わりつつある―ことをあげました。とりわけ、日本共産党が野党共闘で果たしている役割に「よく英断してくれた」「初めて共産党を好きになった」と他の野党を含め多くの激励が寄せられていることはうれしいことだと語りました。

 志位氏は、「全国の皆さんが大変な苦労をしながら、新しい画期的な情勢を切り開いてきたことに、互いに深く確信を持とう」と力を込めるとともに、「これは未来をひらく苦労です。市民と力をあわせて、ここまで情勢を動かしてきました。それを必ず選挙の結果に実らせようではありませんか」と呼びかけました。

 参院選の二つの目標―野党共闘の成功、「比例を軸」にした日本共産党躍進―について、「この二つを一体的に推進することができる広大な条件が広がっていることが生き生きと交流された」と強調し、その条件をくみ尽くすたたかいを呼びかけました。

 とくに「比例を軸」に日本共産党躍進にとりくむことの重要性について、野党共闘の成功のために誠実に力を尽くしつつ、「1人区がどのような形になるにせよ、日本共産党を比例で躍進させることの重要性にいささかの変わりもありません。同時並行で今すぐ本格的な軌道に乗せるため、どんな場合でも、野党共闘と共産党躍進の二つを握って離さないことが大切です」と力説。その上で、たたかいの構図として、「二大政党」の「政権選択論」という構図がいまやすっかりなくなり、「日本共産党がたたかいの対決構図の一方の極の中で重要な役割を果たしています。こんなにたたかいやすい選挙はありません」と党躍進の大きな展望を示しました。

 志位氏は、「歴史的な5中総決定を、一刻を争って全党のものにしよう」と語るとともに、「到達点をお互いに冷厳に見て、5中総を跳躍台として、活動を飛躍的な前進の軌道にのせることがどうしても必要です」と強調。「全党が力を一つにあわせ、広範な市民・国民と共同して、歴史的政治戦、参院選で必ず勝利と躍進をつかもうではありませんか」と呼びかけると、会場は盛大な拍手が響きました。

 志位氏は、5中総で決めた中央の新しい指導体制についても説明しました。


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