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2016年3月19日(土)

自公と補完勢力を少数に 新しい政治の扉開こう

日本共産党の躍進を 大阪で演説会 志位委員長が訴え

参院選まで3カ月

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(写真)志位和夫委員長をむかえて開かれた日本共産党演説会=18日、大阪市中央体育館

 日本共産党大阪府委員会は18日夜、大阪市内で志位和夫委員長を迎え演説会を開きました。会場の大阪市中央体育館は、参院選での野党共闘の勝利、日本共産党躍進を必ず勝ち取ろうと熱気に包まれました。


わたなべ予定候補が訴え

対決構図

 参院選の対決構図は「『自公とその補完勢力』対『5野党プラス市民・国民』です」と強調した志位氏は、「憲法違反の戦争法を強行した自民・公明とその補完勢力を少数に追い込み、安倍政権を退陣させ、新しい政治の扉を開く選挙にしていこう」と訴え、野党共闘の成功、日本共産党の躍進という二つの大仕事をやり抜く決意を表明しました。「日本共産党の躍進は国民への責任と肝に銘じて頑張りぬく」として、比例で850万票以上、8人以上の当選、複数区全てで議席獲得をめざし、大阪選挙区(改選数4)での、わたなべ結予定候補の必勝を訴えました。

戦争法廃止

 志位氏は「戦争法を廃止し立憲主義を取り戻すことは参議院選挙の大争点です」と強調。戦争法を放置することの危険性を2点にわたり告発しました。

 第一は、自衛隊が戦後初めて外国人を殺し、戦死者を出すという危険が現実のものになることです。南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派兵されている自衛隊の任務拡大の問題にふれ、「一度、少年兵や民間人を撃ってしまったら、取り返しがつきません。憲法違反の戦争法は廃止しかありません」と訴えました。

北朝鮮問題

 ここで志位氏は、自民・公明両党が北朝鮮による核・ミサイル問題をあげて「安保法制廃止で日本を守れるのか」と主張していることにふれ、北朝鮮による核・ミサイル開発は国連決議に違反する暴挙であり、厳しく抗議すると強調。「同時に解決の方法は対話しかありません」と述べ、「北朝鮮を6カ国協議という対話のテーブルにつかせるための国際社会の一致結束した外交努力こそ何よりも大切です。北朝鮮の軍事挑発に対して、日本が戦争法=軍事で構えたら、軍事対軍事の悪循環におちいるだけです。北朝鮮問題を利用して、戦争法を合理化することは、ひとかけらの道理もありません」と断じました。

立憲主義を取り戻す

 第二は、立憲主義の破壊という問題です。

 志位氏は「権力が憲法を無視して暴走し始めたら、独裁政治の始まりになる」と告発しました。

 高市早苗総務相による放送局の「電波停止発言」を、「表現の自由」を保障した憲法21条を踏み付けにするものだと批判。「戦争法強行と一体に、憲法違反の暴言が閣僚によって平然となされ、法治国家としての土台が崩されつつあることは、極めて重大です」と強調。与党による「野合」批判に痛烈に反論しつつ、野党共闘が掲げる「立憲主義回復」という課題が国民的大義をもつものであることを訴えました。

明文改憲を許さない

 安倍首相は参院選で、自民・公明や「おおさか維新」など改憲勢力で3分の2以上の議席を目指すとして、明文改憲への執念をむき出しにしています。

 志位氏は、安倍首相が改憲のテーマとして「緊急事態条項」の新設を挙げ、憲法9条2項の改定を公然と打ち出していることを指摘し、「日本国憲法と絶対に両立できない戦争法の強行は、明文改憲への衝動をさらに強めるものとなっています」と強調。「戦争法廃止・立憲主義回復という希望ある道に進むのか、解釈改憲に続く明文改憲で戦争国家、独裁国家への転落か―日本の政治は文字通りの歴史的岐路に立っています。戦争法廃止のたたかいと一体に、あらゆる明文改憲の企てを許さないたたかいを強めることを、心から呼びかけます」と訴えました。

経済・原発・沖縄―暴走に終止符

 続いて志位氏は、暮らしと経済、原発問題、沖縄問題をとりあげ、「どの問題でも、安倍政権の暴走が破たんしつつあります」と指摘。「日本共産党の躍進で、破たんしつつある暴走に終止符を打ち、政治の転換をはかる選挙にしよう」と呼びかけました。

 この中で、暮らしと経済について志位氏は、(1)「大企業がもうけをあげれば、いずれ家計にまわる」という経済政策(2)消費税大増税路線(3)「異次元の金融緩和」―の三つの政策の破綻を告発。「アベノミクス」の中止を訴えるとともに、「税金の集め方を変える」、「税金の使い方を変える」、「働き方を変える」、「TPP批准を許さない」などを盛り込んだ「格差をただし、経済に民主主義を―日本共産党の四つの経済改革」を提案しました。

なぜ共産党躍進か

 参議院選挙でなぜ日本共産党が躍進することが大切か―最後に志位氏は、日本共産党の三つの値打ちを紹介しました。

 第一は、「安倍政権の暴走に確かな足場をもって対決し、転換の展望を示す党」。

 志位氏は、戦争法廃止が、日本の政治に立憲主義、民主主義、平和主義を取り戻す意義があるとともに、異常な「アメリカ言いなり政治」を打破する重要な一歩になると提起。「日米安保条約を国民多数の合意で廃棄することを綱領に掲げている日本共産党の躍進は、この悪法を廃止する確かな力となります」と強調しました。

 第二は、「国民の共同、野党の共同を何よりも大切にし、共同の力で政治を変える党」。

 志位氏は、5野党党首会談の合意を達成した力が、何よりも世論と運動の力であると同時に、日本共産党が「戦争法廃止の国民連合政府」提案を行い、その実現のために粘り強く努力を続けてきたことが重要な貢献となったとのべ、「わが党がさらに躍進を勝ち取ることは、国民の共同、野党の共同を前進させる確かな力となります」と力を込めました。

 第三は、「安倍政権に代わる責任ある政権構想―『国民連合政府』を提唱する党」。

 志位氏は、自民党は「自公の安定政権か、共産党も入った革新勢力にこの国を委ねるのか」との「政権選択」を突きつけていると指摘。「野党間で政権問題でも前向きの合意をつくることが、野党共闘への攻撃を打ち破る上で、きわめて重要になります」と強調しました。

 その上で、「私たちは、『国民連合政府』こそが安倍政権に代わる現実的で合理的な政権構想だと確信しています」と述べ、「日本共産党の躍進で『国民連合政府』への道を開こう。立憲主義、民主主義、平和主義貫く新しい政治、すべての国民の『個人の尊厳』を守り、大切にする社会をつくるために力をあわせましょう」と呼びかけました。

 わたなべ結参院大阪選挙区予定候補は「今度の選挙は憲法を守る選挙です。改憲を許さないという議席を選挙区で必ず勝ち取るために、ぜひ押し上げてください」と力を込めました。

 大門みきし参院議員(参院比例予定候補)の生い立ちや国会論戦、訴えを紹介するDVDを上映しました。


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