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2016年3月12日(土)

教員過重労働を正せ

1カ月間休みなし 田村智子議員迫る

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(写真)質問する田村智子議員=10日、参院文科委

 日本共産党の田村智子議員は10日の参院文教科学委員会で、教員の長時間過密労働の実態を示し、すみやかな是正を迫りました。

 田村氏は「問題を解消する前提は、労働時間の客観的な把握だ」と強調。過労死の危険がある残業月80時間以上の教員が多いなか、愛知県岡崎市では教員の自己申告制のため、80時間以上は同市全体の教員の2・7%で異様に低いことを指摘。「裁量があるやり方だと、長時間残業が隠される可能性がある」と述べ、公立学校でのタイムカードなどの導入を求めました。

 馳浩文科相は「(労働時間を)適切に把握できるようにしておくのが原点だ」と答弁。田村氏は勤務時間の調査を求めました。

 過重労働の要因である部活動の問題もただし、名古屋市では、運動部の担当教員のほとんどの残業が月100時間を超え、1カ月間休みなしの教員が複数だったと紹介しました。文科省の委託調査報告(1996年)で土日の部活動は3〜4時間などと設定していることを示すと、スポーツ庁の高橋道和次長は「現在も望ましい考え方だ」と答弁。特別業務手当が支払われる土日の部活動指導は、“業務”であることも確認しました。

 田村氏は、「部活動を真に子どもたちの成長に資するものにすべきだ」と多忙化の是正を要求。文科相は「見直しの必要がある」と答弁しました。


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