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2016年3月6日(日)

きょうの潮流

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 今年8月にブラジルのリオデジャネイロで開かれるオリンピックは31回目の夏季大会です。いま南米初の五輪に向け、各競技で激しい予選がたたかわれています▼日本の選手が五輪に初めて参加したのは、1912年の第5回ストックホルム大会。28年の第9回アムステルダム大会では織田幹雄選手が三段跳びで日本人初の金メダリストに。平泳ぎの鶴田義行選手もそれに続きました▼日本のスポーツ史に快挙が刻まれた大会。じつは、その後の五輪に欠かせないものが始まったのも、ここからでした。当時としては画期的な設計でつくられた主競技場のスタンドにマラソン門を設置。その外側に塔を建て、会期中そこで火を燃やし続けました▼以来、それが聖火および聖火台として引き継がれ、五輪の象徴になっていきます。世界平和の願いが込められた聖火のもとに集う世界中の若人。いかなる差別も許さず、友情や連帯、フェアプレーの精神に立って理解を深め合う舞台です▼大会を通して赤々と燃える聖火は、五輪の精神を体現したもの。ところが、4年後の東京五輪の主会場となる新国立競技場で聖火台の置き場がないことがわかりました。遠藤五輪担当相をはじめ、関係する組織の間でも議論にならなかったといいます▼計画の白紙撤回やエンブレム騒動と問題続きの東京大会。全体の開催計画にも疑問や見直しを求める声は相次いでいます。仏つくって魂入れず―。肝心なものが抜け落ちた人たちに、聖火を受け継ぐ資格はないのでは。


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