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2016年2月27日(土)

きょうの潮流

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 8月のヒロシマ、ナガサキと同じようにビキニ、フクシマの3月は、日本人が核や放射能について改めて考えたい月です▼「ビキニ事件は過去の問題でない。“放射能は人間と共存できない”という点でフクシマにつながる」。高知市に住む下本節子さんは脱原発四電株主会の一人として、「原発の再稼働は、いかんやろう」と株主総会で発言してきました。原点はビキニ事件です▼アメリカが1954年3月1日ビキニ環礁でおこなった水爆実験。節子さんの父親は、マグロ漁船・第七大丸の通信士でした。乗組員が味わった体験をいまにどう生かしたらいいのか▼午前4時半ごろ、空が真っ赤になり、しばらくして雪(死の灰)が降ってきました。父親と大の仲良しだった庄ちゃんは、喜んで雪を口の中にいれていた…。その庄ちゃんが帰国後血を吐いて亡くなりました。明らかに放射能の影響です▼第五福竜丸と同じような被ばくマグロ船は1000隻に及んだビキニ事件。放射能の怖さを目の当たりにしながら、日米両政府は「原子力の平和利用」の名で原発を導入するために、その危険や人体への影響を少なくみせかけ、事件の矮小(わいしょう)化をはかり、被災漁民を切り捨てました▼高知県が昨年11月に土佐清水市で開いたビキニ被災者の健康相談会で「いまの病気(がん)はビキニ被ばくと関係があるのか」との元船員からの訴えも。60年たっても苦しめる放射能と人間は共存できるのか。「核兵器も原発もいらない」の声をいっそう広げるときです。


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