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2016年2月4日(木)

ごみ袋収入で展望台設置? 京都市

本田候補 市の計画批判

「市民に還元 料金引き下げを」

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 京都市は、建て替え中のごみ焼却施設に展望台を設置する計画を進めています。財源として、有料家庭ごみ袋の収益を充てようとしており「無駄遣いではないか」と批判が出ています。7日投票の市長選をたたかう「憲法市政みらいネット」の本田久美子候補は「展望台を造るくらいなら、ごみ袋を安くしましょう」と主張しています。


写真

(写真)南部クリーンセンターの完成予想図

 2018年度の完成に向け、市は老朽化した南部クリーンセンター(伏見区)の建て替え工事を進めています。敷地内には環境学習施設を併設、総事業費は378億円に上ります。問題は、高さ78メートルの煙突の66メートル地点に展望台を設置しようという点です。そのために家庭ごみ袋の販売収入から2億5千万円を充てようとしています。

 日本共産党の山根智史市議は「ごみ袋代は本来、手数料収入として、ごみ処理の経費に使うものと地方自治法は定めています。展望台に使うのは流用ではないか」と指摘。市の「展望台は学習施設の一部で、ごみ減量の意識が向上する」という説明にも「展望台とごみ減量がどうつながるのか。市民の理解が得られるとは思わない」と疑問を呈しました。

 京都市のごみ袋は、燃やすごみが45リットルで1枚45円(10枚1組)、資源ごみが同22円(5枚1組)。年間19億円を売り上げます(経費を除いた利益は12億円)。近隣のごみ袋代は、大阪府豊中市で1枚あたり8円、大津市は13円(ともに45リットル)。京都市のごみ袋は高すぎです。

 山根市議は問題の根底に「市民の理解を得る努力をしないまま、トップダウンで進める門川市長のやり方がある」と批判します。

 生活者の目線で政治をとらえる本田候補。市長にとって最も大切なのは、市民の暮らしと安全を守ることだと訴えます。

 「展望台に2億5千万円などの無駄遣いはやめさせます。市は高いごみ袋代で集めたお金の約7割を『環境ファンド』に積み立てようとしています。市民に還元し、ごみ袋料金を引き下げましょう」


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